阪神タイガースは7日、台湾出身の左腕・呂彦青(ル・イェンチン)投手と契約を結んだことを発表した。
7人目の台湾人として、甲子園の地を踏む。縦縞のユニホームをまとった呂は入団会見で「台湾のスターの陽岱鋼選手(巨人)と対決したい」と明かした。
球団の評価は高く、即戦力としてローテーション入りが期待される。
■大学卒業を待たずしての日本球界入り
台湾・高雄出身の呂は、2013年の高校3年の頃に頭角を現し、メディアに注目されるようになった。
地元の高校を卒業後、台湾体育運動大学に進学。
15年6月には光州ユニバーシアード大会の台湾代表に選出され、メキシコ戦で6回1失点の好投を見せ、台湾プロ野球からも熱い視線が注がれるようになった。
現在、大学4年の呂は来年6月の卒業見込み。
まず学業に専念し、卒業後にプロ野球の道に進むため、今年7月の台湾プロ野球のドラフトを断っていた。
そのため、今回の阪神との契約は台湾球界で驚きが広がっている。
台湾出身の左腕には、メジャーリーグのマイアミ・マーリンズに所属するチェン・ウェイン投手(元中日ドラゴンズ)や千葉ロッテマリーンズのチェン・グァンユウ投手がいる。
呂のピッチングは日本メディアで「台湾最強左腕」と評され、阪神は「先発できる即戦力左腕」としているが、台湾球界では呂が実際に活躍できるか疑問があるという。
■恩師が語る期待と不安
台湾アマチュア野球代表の監督を務め、元阪神の投手だった郭李建夫氏は、呂を指導した経験があり、師弟関係にあるとも言われている。
郭李氏は「呂は頭を使った投球し、反応も良い。大舞台にも恐れずに冷静に投球できる」と評価する一方、「コントロールには問題がある」と弱点を挙げる。
呂の高校時代の監督で、元プロ野球選手の張栄勳氏は台湾聯合報の取材に対し、
「高校時代にすでに140キロ台を投げられ、現在は最速148キロ。将来、球速はもっと上がるだろう」と予測。
さらに呂の持ち球であるチェンジアップについて「左バッターは打ちにくい」と分析した。
しかし、阪神の一軍入りに関しては「まだ早い」という見解を示す。
「まだ2〜3万人の観客の前で投げることはないでしょう。
まず一歩一歩でいい。来年は日本で5、6勝ぐらいであれば最高です」と話した。
過去に阪神に在籍した台湾出身の投手は、郭李建夫氏と蕭一傑氏と鄭凱文氏の3人(日本統治時代の呉昌征を除く)。
郭李氏は結果を残したが、蕭と鄭の両氏はほとんど実績がないまま台湾球界に戻った。
この数年、台湾のファンから「台湾出身のピッチャーは日本球界に慣れることができるのか」という疑問の声が上がっている。
呂自身も日本語が話せないことを不安視しているが、代理人も「早く日本の生活に慣れるようにサポートしたい」と話している。
呂が甲子園のマウンドに立つとき、阪神ファンらしい情熱的な応援が送られることを期待したい。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171114-00010002-baseballc-base
11/14(火) 10:00配信
7人目の台湾人として、甲子園の地を踏む。縦縞のユニホームをまとった呂は入団会見で「台湾のスターの陽岱鋼選手(巨人)と対決したい」と明かした。
球団の評価は高く、即戦力としてローテーション入りが期待される。
■大学卒業を待たずしての日本球界入り
台湾・高雄出身の呂は、2013年の高校3年の頃に頭角を現し、メディアに注目されるようになった。
地元の高校を卒業後、台湾体育運動大学に進学。
15年6月には光州ユニバーシアード大会の台湾代表に選出され、メキシコ戦で6回1失点の好投を見せ、台湾プロ野球からも熱い視線が注がれるようになった。
現在、大学4年の呂は来年6月の卒業見込み。
まず学業に専念し、卒業後にプロ野球の道に進むため、今年7月の台湾プロ野球のドラフトを断っていた。
そのため、今回の阪神との契約は台湾球界で驚きが広がっている。
台湾出身の左腕には、メジャーリーグのマイアミ・マーリンズに所属するチェン・ウェイン投手(元中日ドラゴンズ)や千葉ロッテマリーンズのチェン・グァンユウ投手がいる。
呂のピッチングは日本メディアで「台湾最強左腕」と評され、阪神は「先発できる即戦力左腕」としているが、台湾球界では呂が実際に活躍できるか疑問があるという。
■恩師が語る期待と不安
台湾アマチュア野球代表の監督を務め、元阪神の投手だった郭李建夫氏は、呂を指導した経験があり、師弟関係にあるとも言われている。
郭李氏は「呂は頭を使った投球し、反応も良い。大舞台にも恐れずに冷静に投球できる」と評価する一方、「コントロールには問題がある」と弱点を挙げる。
呂の高校時代の監督で、元プロ野球選手の張栄勳氏は台湾聯合報の取材に対し、
「高校時代にすでに140キロ台を投げられ、現在は最速148キロ。将来、球速はもっと上がるだろう」と予測。
さらに呂の持ち球であるチェンジアップについて「左バッターは打ちにくい」と分析した。
しかし、阪神の一軍入りに関しては「まだ早い」という見解を示す。
「まだ2〜3万人の観客の前で投げることはないでしょう。
まず一歩一歩でいい。来年は日本で5、6勝ぐらいであれば最高です」と話した。
過去に阪神に在籍した台湾出身の投手は、郭李建夫氏と蕭一傑氏と鄭凱文氏の3人(日本統治時代の呉昌征を除く)。
郭李氏は結果を残したが、蕭と鄭の両氏はほとんど実績がないまま台湾球界に戻った。
この数年、台湾のファンから「台湾出身のピッチャーは日本球界に慣れることができるのか」という疑問の声が上がっている。
呂自身も日本語が話せないことを不安視しているが、代理人も「早く日本の生活に慣れるようにサポートしたい」と話している。
呂が甲子園のマウンドに立つとき、阪神ファンらしい情熱的な応援が送られることを期待したい。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171114-00010002-baseballc-base
11/14(火) 10:00配信