ベルギー攻略のカギは“裏”…乾貴士と久保裕也が指摘する突破口とは
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ベルギー戦を展望した乾貴士と久保裕也(左から) [写真]=新井賢一
付け入る隙は十分にある。日本が14日の国際親善試合で対戦するベルギーはFIFAランキング5位の強豪国だが、守備に不安を抱えているようだ。
「(ベルギーの)3バックはあまり速くないという情報があったので、裏をしっかりと突いていこうと話している」
そう言って、弱点を指摘するのはMF乾貴士(エイバル)だ。ベルギーは今月10日のメキシコ戦にトーマス・ヴェルメーレン(バルセロナ)、デドリック・ボヤタ(セルティック)、ローラン・シマン(モントリオール・インパクト)の3バックで臨んだ。
本来のレギュラーであるトッテナムのトビー・アルデルヴェイレルトとヤン・ヴェルトンゲンがケガで不在という影響はあるが、メキシコのスピーディな攻撃に振り回され3失点。守備に課題が残る結果となった。
FW久保裕也(ヘント)もまた、「サイドバックが高く上がったら穴があく。そこが狙い目」とベルギー攻略のイメージを膨らませる。
ブラジル戦は守備に追われる時間帯が多く、攻撃面で決定的な仕事ができなかった。その反省点を踏まえ、ベルギー戦では果敢に仕掛けたいと意気込む。
「ドリブルで一枚、二枚、かわせるくらいでないといけない。特に強い相手になれば守る時間が長く、カウンターも増える。そういう時にサイドの選手は(単独での突破を)求められる」
ドリブルといえば乾だろう。彼の縦への突破力は相手に脅威を与えることができる。「今の日本代表が目指しているのは裏を狙うところ。
それをやっていかないといけないと思います。どのチームにも隙や油断はある。そこを突ければいい」。乾はわずかな隙も見逃さず、得点につなげる構えだ。
日本と同じように小柄な選手が多いメキシコが、ベルギーを相手に3点を奪ったことはポジティブな要素。
ブラジル戦と同じ轍を踏まないためにも、前から行くところは行く。巧みな駆け引きで相手の背後を突くことができれば、勝機も見えてくる。
文=高尾太恵子