前哨戦は「東スポ」VS「夕刊フジ」
DeNAファン、いや、ひょっとすると巨人ファンも、気が気でないかもしれない。
人事報道としては珍しいケースだろう。ラミレス監督の続投が発表されても、「翌々年の2019年は原監督で決まり」という声が消えないのだ。その背景を探った。
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もともと、野球メディアがDeNAの監督人事に何かあるのではと睨んでいる節はあった。
東スポは9月7日(WEB版)に「DeNA不穏…ラミレス監督来季“白紙”」の記事を掲載した。
4位に終わり、クライマックスシリーズ(CS)出場を逃すと、フロントはラミレス監督の首を切るのではないか、と予測した。
するとライバル紙の夕刊フジが15日に、反論を思わせる記事を掲載する。
「DeNA“ノーモア・キヨシ”の教訓 ラミレス監督の来季去就、明言避けた『ノイズを入れずに…』」というもので、15年の中畑清監督辞任騒動を指摘。
「口にチャックの理由」を説明したものだ。記事の一部を引用しよう。
《就任4年目の中畑監督が一時首位に立つなど前半絶好調。
球団は早々と続投要請し本人も乗り気だったが、そこから大失速し3年ぶりの最下位に沈んだ。
結局キヨシ前監督は責任を取って辞任した。
指揮官の去就を早めに決めることは百害あって一利なしとの教訓を得て、「“ノイズ”を入れず1球1球に集中してもらいたい」と強調する》
原辰徳氏は小学校の時、神奈川県に転居
だが翌16日にスポーツ報知が「DeNAがアレックス・ラミレス監督に続投要請 南場オーナー『総合的判断』」と報道。
そして10月1日の対広島戦を13-7で勝利してCS出場が決まる。
南場智子オーナーが正式に続投を要請し、ラミレス監督も快諾。
めでたし、めでたしとなったはずなのだが、何と同じ日(WEB版)に「週刊プレイボーイ」(集英社)が驚きの報道を行う。
それが「CS進出でも監督交代? 衝撃の原辰徳・DeNA新監督誕生へ…」だ。
その後も、日刊ゲンダイが10月21日、「原辰徳氏“野球の伝道師”宣言に隠されたDeNA監督への野望」を掲載。
とにかくDeNAで原監督が誕生、という観測気球が止まらないのだ。背景に何があるのか、関係者が明かす。
「理由は簡単で、原さんがDeNAの監督就任を希望しているからです。
そもそも、父親の貢さん(故人)が『巨人の監督としては充分に活躍した。
他のチームでも采配を振るった方がいい』と助言していました。
また原さんは小学生の時に神奈川県厚木市に転居、相模原市にある東海大相模高校で甲子園に出場します。
野球人生で神奈川県は大きな地位を占めており、その地元球団たるベイスターズの指揮を執ることには強い意欲を見せているんです」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171024-00531859-shincho-base
10/24(火) 6:10配信