彼女の素顔を誰も知らない……。鳥居みゆきが挑む、主演舞台「モンスター」(21日〜24日・新宿村LIVE)の印象的なキャッチコピーだ。子供を虐待、放置死させて罪の意識のない”モンスター夫婦”の実話をモチーフにした作品。どんな芝居を見せてくれるのか。稽古場の鳥居を直撃した。
女優とか芸人とかそういった肩書、くそくらえと思ってる
「自分の単独ライブと舞台とでは、まったく違うんですよね。単独ライブは、自分を見て!、でいいけど、舞台はみんなと作るもの。主演だからってみんなを押しのけていいわけでもなく、私が一番苦手な協調性が求められるんです。経験するごとに舞台の怖さを知っていくから、経験しないで出ちゃうほうが絶対にいい。いま、本番を前に緊張が増しているんですけど、緊張感の向こう側にしかいいもの、人を動かすものってないと思っています」
舞台の話を聞くと、ハイテンションで言葉が飛び出し続ける。楽しそうだ。
「私が親の立場ではないので、この類の事件ってわかりにくい部分もありますが、まだ親じゃない子どもの側だからこそわかることもあると思います。
そういえば私、よく母親と連絡してて、今度新聞載るよっていうと、『何かしたの?』って必ず聞かれるんですけど、犯罪はおかしてないですから」と笑う。
今後、女優業を活動の中心にしていくのかというと、そういうことでもなさそうだ。
「女優とか芸人とかそういった肩書、くそくらえと思ってるんで、仕事のオファーをいただいたときに、やりたいことをやりたいなというだけです」
そもそも、何かを伝えたい、表現したい、という衝動の持ち主だった。
「小学生のころから哲学者や思想家の本を読み始めて、なんで生きてるんだろう、死ってなんだろうって考え始めて……。
中学生のときには、もう地球やばいと思ったんですね。
それで、地下シェルターの絵を描いたり、紙粘土で模型を作ったり。いま、ミサイルの騒動とか、危惧した通りの状況になってきている。
地球は、一回リセットしてきれいになる時期がくるんで、そのときに中学のとき描いた地下シェルターが役に立つ気がします」
しかし、そのシェルターには限られた人間しか入れないのだという。
「私と、あとはコンビニがいっぱいあるんで、コンビニの店員さんは入れます。そういうのを夢みてたの、ずっと」
「距離を間違えて」友達がぜんぜんできなかった少女時代
少女時代、友達がいなかったそうだ。
「高校3年までいなかった。私、みんなに1000円ずつあげるためにバイトしてたんです。毎月、給料が出た翌朝に早く学校へ行って、みんなの机の上に1000円札を置いていくの。
そうすると、その日はみんな私としゃべってくれるから。私はみんなとコミュニケーションとりたかったんですけど、すごくヘタなんですよ。
声のボリュームがすごくでかくなっちゃったり、長年の友達にやるようなことを初対面でいきなりやっちゃったり、距離を間違えちゃうから、友達がぜんぜんできなかったんです」
いまもオフになると血糊で作品を創作するという、個性的な趣味の持ち主。
「服を汚したり、シリコンを練って傷をつくったり。いま樹脂粘土とUVレジンを使って、ちょうどいい半球型の眼球ができあがったんで嬉しいんですよ」
そんな個性派らしく、あこがれの女優は岸田今日子だという。
「作家の安部公房さんが好きで、映画化された『砂の女』のDVD持ってるんですけど、岸田さんがものすごく素敵で。
私、『砂の女』第2弾があったら絶対出たい!、と思ってるんです」
「砂の女」は、近代日本文学を代表する傑作の一つとされ、勅使河原宏監督で1964年に映画版が公開されている。
海辺の砂丘に昆虫採集にやってきた男が、女が一人住む砂穴の家に閉じ込められ、さまざまな手段で脱出を試みる物語だ。
http://news.livedoor.com/article/detail/13617980/
2017年9月15日 17時50分 THE PAGE
女優とか芸人とかそういった肩書、くそくらえと思ってる
「自分の単独ライブと舞台とでは、まったく違うんですよね。単独ライブは、自分を見て!、でいいけど、舞台はみんなと作るもの。主演だからってみんなを押しのけていいわけでもなく、私が一番苦手な協調性が求められるんです。経験するごとに舞台の怖さを知っていくから、経験しないで出ちゃうほうが絶対にいい。いま、本番を前に緊張が増しているんですけど、緊張感の向こう側にしかいいもの、人を動かすものってないと思っています」
舞台の話を聞くと、ハイテンションで言葉が飛び出し続ける。楽しそうだ。
「私が親の立場ではないので、この類の事件ってわかりにくい部分もありますが、まだ親じゃない子どもの側だからこそわかることもあると思います。
そういえば私、よく母親と連絡してて、今度新聞載るよっていうと、『何かしたの?』って必ず聞かれるんですけど、犯罪はおかしてないですから」と笑う。
今後、女優業を活動の中心にしていくのかというと、そういうことでもなさそうだ。
「女優とか芸人とかそういった肩書、くそくらえと思ってるんで、仕事のオファーをいただいたときに、やりたいことをやりたいなというだけです」
そもそも、何かを伝えたい、表現したい、という衝動の持ち主だった。
「小学生のころから哲学者や思想家の本を読み始めて、なんで生きてるんだろう、死ってなんだろうって考え始めて……。
中学生のときには、もう地球やばいと思ったんですね。
それで、地下シェルターの絵を描いたり、紙粘土で模型を作ったり。いま、ミサイルの騒動とか、危惧した通りの状況になってきている。
地球は、一回リセットしてきれいになる時期がくるんで、そのときに中学のとき描いた地下シェルターが役に立つ気がします」
しかし、そのシェルターには限られた人間しか入れないのだという。
「私と、あとはコンビニがいっぱいあるんで、コンビニの店員さんは入れます。そういうのを夢みてたの、ずっと」
「距離を間違えて」友達がぜんぜんできなかった少女時代
少女時代、友達がいなかったそうだ。
「高校3年までいなかった。私、みんなに1000円ずつあげるためにバイトしてたんです。毎月、給料が出た翌朝に早く学校へ行って、みんなの机の上に1000円札を置いていくの。
そうすると、その日はみんな私としゃべってくれるから。私はみんなとコミュニケーションとりたかったんですけど、すごくヘタなんですよ。
声のボリュームがすごくでかくなっちゃったり、長年の友達にやるようなことを初対面でいきなりやっちゃったり、距離を間違えちゃうから、友達がぜんぜんできなかったんです」
いまもオフになると血糊で作品を創作するという、個性的な趣味の持ち主。
「服を汚したり、シリコンを練って傷をつくったり。いま樹脂粘土とUVレジンを使って、ちょうどいい半球型の眼球ができあがったんで嬉しいんですよ」
そんな個性派らしく、あこがれの女優は岸田今日子だという。
「作家の安部公房さんが好きで、映画化された『砂の女』のDVD持ってるんですけど、岸田さんがものすごく素敵で。
私、『砂の女』第2弾があったら絶対出たい!、と思ってるんです」
「砂の女」は、近代日本文学を代表する傑作の一つとされ、勅使河原宏監督で1964年に映画版が公開されている。
海辺の砂丘に昆虫採集にやってきた男が、女が一人住む砂穴の家に閉じ込められ、さまざまな手段で脱出を試みる物語だ。
http://news.livedoor.com/article/detail/13617980/
2017年9月15日 17時50分 THE PAGE