9/6(水) 6:05配信
スポーツ報知
第1セット、得点を決めて喜ぶ野本梨佳(右から3人目)ら選手たち(カメラ・相川 和寛)
◆報知新聞社共催 ワールドグランドチャンピオンズカップ女子大会第1日 日本3―0韓国(5日・東京体育館)
各大陸王者など6チームが総当たりで争う4年に1度の国際大会が開幕。世界ランク6位の日本は同10位の韓国をストレートで破った。右膝故障で欠場したエース、古賀紗理那(21)=NEC=の代役の野本梨佳(25)の強打や、新鍋理沙(27)=ともに久光製薬=のスパイクなどで粘る韓国を振り切った。6日は世界ランク5位のロシアと対戦する。リオ五輪金メダルの中国、前回優勝のブラジルも勝利した。
中田ジャパンが白星発進した。古賀の抜けたエースポジションを野本がカバーし「意外とあがらないで、いつも通りやれました」と声を弾ませた。チームで最も高い最高到達点310センチを生かした強烈なスパイクで流れを呼び込んだ。
第1セット10―11から強打をストレートに決めると、21―22の勝負どころでもブロックを打ち破り、昨年のリオ五輪世界最終予選、五輪本大会と連敗した宿敵に雪辱。チーム最多の18得点を挙げた。中田久美監督(52)も「(全日本に入った)4年前はいろんなけがに悩まされ、満足なバレーができていなかった。(今回は)攻撃もブロックも積極的にできていた」と苦労人を評価した。
肩などのけがを乗り越えたことで、同じ状態の選手に対する気持ちも強い。古賀には「一緒に合宿できて良かった。また一緒にやろう」とLINEを送った。リオ五輪代表の石井、長岡望悠と同期で同じ久光製薬に所属。故障で今季の全日本に参加できなかった長岡についても「テレビで見る側だった。自分もいつかはそこで一緒に戦いたいと思っていた。長岡には及ばないかもしれないけど、長岡の思いも背負ってやりました」と明かした。
決勝大会に進めなかったとはいえ、7月のワールドグランプリ予選ラウンドを6勝3敗。8月のアジア選手権では5大会ぶりの優勝を果たした中田ジャパン。指揮官は「ストレート勝ちで勝ち点3を取れて良かった。ロシア戦はブロックの上からバンバン打たれると思うけど、サーブで相手を崩していきたい」と気を引き締めた。(久浦 真一)
◆ワールドグランドチャンピオンズカップ 国際バレーボール連盟公認の世界4大大会のひとつ。93年に第1回が開かれ、4年に1度、五輪の翌年に開催され、今年で7回目。四大陸代表(五輪での上位大陸)と開催国、ワイルドカードの6チームの総当たりで争う。日本女子の最高成績は01、13年大会の3位。
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