【球界ここだけの話】
警視庁に傷害と器物損壊の疑いで書類送検された巨人・山口俊投手(30)が、
川崎市のジャイアンツ球場で20日に練習を再開した。球団からの処分は今季終了までの
出場停止、罰金、減俸を合わせて1億円を超える制裁金。謝罪会見では
「私の軽率な行動により、多くのプロ野球ファンの気持ちを裏切る形になり、
誠に反省している。今後、社会人として自分自身を律して参ります」と頭を下げた。
一番の問題はトラブル後に球団への報告を怠った点にあった。球団は野球賭博問題後、
コンプライアンス(法令遵守)の強化に努める中での事態に、石井球団社長は
「どんな些細(ささい)なことでも(球団に)一報を入れることを徹底したつもり。
それが履行されなかったことが大きな部分を占める」と悔やんだ。
泥酔による暴行トラブルという個人が原因で犯した罪だが、与えた影響は個人のレベルを
超えていた。同社長は「紀律委員会を設けて若い選手の指導を進めてきたが、中堅、
ベテラン選手の生活ぶりについても、必要であれば指導しなければならない。
そのための仕組み作りを進めている」と話した。
処分発表後、ファンからは処分が甘いとの声も上がった。老川オーナーはファンの声に
理解を示した上で厳罰を強調した。「来季はやらせるということで、前からの契約を
そのまま生かすということではない。言ってみれば執行猶予みたいな、そういう性格の処分。
具体的なことは個人の契約に関する話だから申し上げていないが、そんなに甘い契約を
したわけじゃない」と同オーナー。失った信頼を取り戻すのは並大抵のことではない。(長崎右)
サンスポ
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