J2で4位の徳島ヴォルティスは16日午後7時から、金沢市の石川県西部緑地公園陸上競技場で18位のツエーゲン金沢と対戦する。守りを固める金沢をどう攻略し、武器のカウンターを封じるか。鍵はやはり中盤の組み立てだ。
ここ5試合勝ちがない金沢はゴール前の守りを固める公算だ。5月のホーム戦では、徳島が圧倒的に攻めながらカウンターで先制を許し、ドローに終わった。同じ轍(てつ)を踏まないためには攻撃に一層の工夫が求められる。
前節の横浜FC戦ではサイド深くからのクロスや、大胆なサイドチェンジからの流れで2得点した。金沢戦でも中盤の選手がさまざまな動きで相手の守備陣を揺さぶり、隙を見つけたい。
サイドを担うのは昨季、金沢に所属して15試合戦ったMF馬渡。「特別な思いはない」と古巣相手にも割り切った表情で、「プレーのクオリティーを高めて(昇格のために)勝ち切りたい」と意気込んだ。
かつて金沢でキャプテンマークを付けたMF清原は「(今季途中までJ1のC大阪に所属していたため)対戦することがないと思っていたので楽しみ」。7月下旬の徳島移籍後、まだ白星に恵まれてないだけに「結果が欲しい。ポジショニングで自分の形を出せれば」と意欲を見せる。
14日の練習はボールを使い、タッチの感触やパスのスピードに慣れることを意識した。12日には徳島市の阿波踊りに繰り出したイレブン。わずかな時間ながら気分を一新し、4試合ぶりの白星獲得に集中する。
https://this.kiji.is/270380437438203383?c=92619697908483575