6月22日に乳がんで逝去した小林麻央さん(享年34)が通っていたクリニックに「業務停止命令」が下ったことが話題になっている。
がん治療や美容に効果があるとうたい、さい帯血(妊婦のへその緒などに含まれる血液)を患者に投与する再生医療を無届けで行っていたというのだ。
これをきっかけに小林麻央さんは医学的根拠の乏しい施術を受け続けたことで治療が遅れたのではないかと騒然となっている。
さらに、それに夫の市川海老蔵(39)の“スピリチュアル信仰”が影響したのではないかとの憶測まで飛び交っているようだ。
■水素水のお湯でガンが治る?謎の高額医療に疑問の声
6月28日、厚生労働省がさい帯血の無届け投与をしていた全国11のクリニックに業務停止命令が下したと報じられた。
そのうちの1つは麻央さんが昨年から通い続けていた「S」というクリニックだったという。
発売中の『女性自身』(光文社)が詳細を報じており、同誌によると麻央さんが受けていた治療は「水素温熱免疫療法」というもの。
業務停止命令の原因となった「さい帯血投与」とは別の治療法だ。
しかし、この療法は医学的な根拠が乏しいのではないかと指摘されている。
クリニックのホームページに掲載された「マンガでわかる温熱免疫療法とは?」(現在は削除)というページによると、水素を溶かした「水素水」を40?42度ほどに加熱し、患者が20分ほど浸かることで免疫力がアップ。
「胃がんや肺がん、乳がん、すい臓がん等のさまざまなガン治療に効果がある」「体内の悪性活性酸素を中和して傷んだDNAを保護」「転移の予防にも効果が期待できる」などと明記されていた。
ホームページには「外科手術では取りきれなかったガン細胞が消えた」「主治医からガン細胞が縮小し転移も全くないと診断された」といった患者の声も掲載されているが……。
「この療法は歴史が浅く、有用性があるかどうかは現時点でハッキリしたことはいえません。
ただ、水素水のお湯に浸かっただけでガン治療に効果があるというのは信じがたいですね……。
少なくとも、医学的根拠が明確化された治療でないことは間違いありません」(医療関係者)
この療法は保険のきかない自由診療となっており、ホームページの料金表によると8回コースが22万円、20回コースが52万円と高額だ。
この療法が麻央さんの治療を遅らせたとの指摘もある。
6月29日発売号の『週刊新潮』(新潮社)では、がん発見後に麻央さんは医師から抗がん剤治療などの「標準治療」を勧められたが、それを断って1年以上も前述の療法や「気功治療」などを行っていたという。
■標準治療を断った背景に「出産への思い」か
全国がんセンター協議会の調査によると、乳がんは初期のステージ1なら「5年生存率」が99.9%。
リンパ節への転移などが認められるステージ2でも95.2%と高い。
同誌によると、がん発見直後に治療に取り掛かれば麻央さんの「5年生存率」も90%以上だったというが、麻央さんが「標準治療」に訪れたのは発見から1年4カ月後。
そのころには手の施しようがなくなっていたという。
そういった経緯が明るみになってきたことで、最初から「標準治療」を受けていれば麻央さんは助かったかもしれない……
そんな憶測が週刊誌メディアやネット上で騒がれているのだ。
さらに前述の『週刊新潮』は麻央さんが「標準治療」を断った理由として、海老蔵の“スピリチュアル信仰”の影響を指摘。
海老蔵は手かざしで気を送ることで未来を見通すという謎の占い師に傾倒していた時期があり、その信心深さが災いして麻央さんに怪しげな治療を勧めてしまった可能性があるという。
もしそうなら何とも皮肉な話だが、麻央さんが代替医療にすがった理由は別にあるとの指摘もある。
「麻央さんは昨年9月に『私は、ふたり姉妹で育ってきたので、麗禾に妹ができたらな、とか勸玄にも分かり合える弟ができたらな、と思ってきた』などとブログに綴っており、男兄弟がいなかった海老蔵さんも勸玄くんに弟ができることを夢見ていた。
抗がん剤治療は若くして閉経したり、生殖機能が低下したりといった副作用があり、そのまま機能が戻らないこともある。
出産の望みを捨てたくないという考えがあり、麻央さんは標準治療を避けたのかもしれません。
また、海老蔵さんは麻央さんのために1億円を超えるほどの治療費を費やしていたといい、その思いは紛れもなく本物。
しかし、がん患者をターゲットにした怪しげな医療機関や民間療法は多々あり、それが治療を遅らせたのだとすれば海老蔵さんも無念でしょう……」(週刊誌記者)
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https://netallica.yahoo.co.jp/news/20170704-80456404-dailynewsq