女優の有村架純(24)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ひよっこ」(月〜土曜前8・00)は中盤に差し掛かった。
名手・岡田惠和氏(58)が紡ぐ脚本をはじめ、作品自体は高評価。
ただ「あまちゃん」(2013年前期)以降、20%台を連発してきた番組平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は、60話のうち大台突破7回にとどまっている(10日現在)。
レビューサイト「エキレビ!」に朝ドラ評を毎日執筆し、著書「みんなの朝ドラ」(講談社現代新書)を上梓したフリーライターでドラマ評論の木俣冬氏が分析した。
「あまちゃん」以降、全話平均(期間平均)視聴率が20%を割ったのは19・4%の「まれ」(15年前期)だけ。
毎日のように大台超えを記録してきたが、前作「べっぴんさん」(16年後期)の終盤、3月以降に20%割れが目立ってきた。
その影響もあり、「ひよっこ」の初回は19・5%と9作ぶりに大台割れ。
その後も18〜19%台で推移している。
(略)
12日から第11週「あかね荘にようこそ!」。
みね子の新生活が始まり、アパート「あかね荘」の大家・立花富(白石加代子)、オフィスレディーの久坂早苗(シシド・カフカ)、漫画家志望の青年・新田啓輔(岡山天音)ら新キャラクターが続々と登場。
木俣氏は元AKB48の島崎遥香(23)に期待している。
島崎が演じるのは、みね子が働く赤坂の洋食店「すずふり亭」の料理長・牧野省吾(佐々木蔵之介)の娘・由香。
母親が亡くなったことを機に、わがまま放題になった“跳ねっ返り娘”。
出演者オーデションに合格した島崎にアテ書きされた役。
由香は、みね子に“塩対応”をする。
“塩対応”はAKB時代の島崎の代名詞。
向島電機乙女寮にも意地悪な人は1人もいなかったが、由香は「ひよっこ」初(?)の“ヒール役”になりそう。
となれば、視聴者のツッコミも増え、ぱるるが作品を一層盛り上げる“起爆剤”になるかもしれない。
「いい話も歓迎ですが、先日20%を超えた回は、みね子の再就職を、お局的な人物(佐藤仁美)が阻むか? という、女の嫉妬心に着目したエピソードだったこともあり、たまには刺激ある人間ドラマがあってもいいのかもしれません。今後、島崎遥香さんが時々、ピリッとスパイスを効かせてくれたら、いい話もより生きるんじゃないでしょうか」
木俣氏が“女の大河ドラマ化”と呼ぶ最近の「花子とアン」「あさが来た」「とと姉ちゃん」などと違い、「ひよっこ」は従来の朝ドラの「平凡な女の一代記」路線。
実在の人物をモデルにしていないため、今後、みね子が何を成し遂げるのか分からない。
中盤以降について、木俣氏は「ストーリーがどこに転がるか、予想がつかないので、そこがおもしろい。
最後は『ここに来たか』と思わせてほしいです」と待ち望んでいる。
全文
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170613-00000083-spnannex-ent
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」牧野由香役 島崎遥香
元AKB48 島崎遥香