日本サッカー協会は25日、W杯アジア最終予選B組イラク戦(6月13日、テヘラン)に臨む日本代表メンバー25人を発表し、
ブルガリアでプレーするMF加藤恒平(27)=ベロエ・スタラザゴラ=ら3人が初選出された。
ボランチの加藤は世代別代表の経験もないサプライズ選出。
ハリルホジッチ監督の“秘密兵器”として期待が掛かる。また、6月7日には東京・味の素スタジアムでシリアと国際親善試合を行う。
東欧を渡り歩く異色のフットボーラーが、ついに日本代表へと上り詰めた。
ハリルホジッチ監督は加藤について「1年かけて追跡した。現地で(スタッフが)4試合ほど見た。(山口)蛍に似ている。
ボールを奪う役割、組み立てもできる」と選出理由を説明。昨年9月の会見でも「ブルガリアのカトウも見てきた」と言及していた。
加藤は13年に町田を退団後、モンテネグロ、ポーランド、ブルガリアでプレー。
立命大在学中には2度のアルゼンチン留学を経験し、現地でボランチにコンバートされた。
「ボールを奪い取ることには自信を持っている」と本人が話すように、
173センチと小柄ながら球際に強く、ボール奪取能力にたけている。
中立地イランで行われるイラク戦は劣悪なピッチ状態が予想されるが、
加藤はモンテネグロで「ポイントが刺さらないほど硬くて、ボールもゴロで転がらない」ピッチにも慣れている。
指揮官は「すぐにプレーさせるわけではない」と起用には慎重な姿勢だが、
負傷を抱える今野の状態次第では出番が訪れる可能性もある。
加藤は28日の海外組合宿から合流する。遠回りの末にたどり着いた憧れの場所。
「国を背負えるのはすごいこと。子供たちに違った道もあると思ってもらえれば」。加藤が新たな一歩を踏み出す。
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デイリースポーツ 5/26(金) 6:04配信
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