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2017/02/01(水) 13:48:37.31 ID:CAP_USER9
2部テネリフェへの移籍が報じられた柴崎岳だが、ここ数日、
「スペイン移籍報道」は過熱し続けた。1部ラス・パルマスへの移籍がまるで決まったかのような様子だった。
「移籍秒読み!」
「背番号10の可能性」
「移籍合意!?」
そこまで具体的に報じるメディアもあった。しかし本人が渡欧する頃になって暗雲が立ちこめ、突如として二転三転する報道が多くなる。
では、実状はどのようなものだったのか?柴崎は本当に求められた選手だったのか?
柴崎は鹿島アントラーズのMFとして、クラブワールドカップ決勝でレアル・マドリーを相手に2得点を叩き込んでいる。
それを名刺代わりに、柴崎サイドはいくつかのクラブに売り込みをかけた。「なんとしても、スペインで」。本人の強い希望もあったようだ。
ラス・パルマスのフロント関係者の一部が「興味を示した」のは事実だろう。
そこで柴崎サイドとの接触があったのも間違いない。しかし熱烈なオファーに一部の人間が関心を寄せたものの、それ以上は発展しなかった。
それが真相である。
「得点力のあるセカンドストライカーで、サイドもできる選手を少なくとも一人、もしくは二人」
ラス・パルマスの冬の補強ポイントは明確だった。スピードがあって、独力で打開、もしくはフィニッシュする能力の持ち主。
移籍マーケットを通じ、ずっと接触を続けてきたヘセ(パリSG)はまさに適格だった。ヘセはラス・パルマス出身者でもあり、マーケット締め切り直前で契約が成立している。
他にバルサがパスを所有するアレン・ハリロビッチ(ハンブルク)も要求に合う左利きサイドアタッカーで、レンタル移籍が成立。
他の候補に挙がったホナタン・カジェリ(ウェストハム)、エルナン・トレド(フィオレンティーナ)も同じタイプだった。
一方、柴崎は両足を使えるテクニカルなMFだが、スピードを用いて崩し、ゴールを陥れるタイプではない。
「外国人選手を放出し、柴崎のために空けた」などという報道もあったが、セルヒオ・アラウホは規律違反が甚だしく、そもそも放出候補だった。
アラウホがAEKアテネに移籍した外国人枠は、カジェリのためのもの。ただ思った以上に、ウェストハム(カジェリ)との交渉が難航し、破談した。
ここで枠だけの話で言えば、柴崎という選択肢も残った。移籍金が不要で年俸も30万ユーロ程度で契約できるなら、マーケティングで回収できる。最悪、日本市場に戻せば元は取れるだろう。
それでも話は進まなかった。そもそも、戦力として見なされていなかったのだ。
移籍の噂が出始めた折、ラス・パルマスの指導コンサルティングの立場でトレーニングに関わっているファン・カルロス・バレロンにメールを入れたところ、その答えは明確だった。
「まったく聞いていない。その選手のことを知らなかった」
つまり、現場レベルでの話になっていない。柴崎獲得が、クラブの総意ではないことは確認できた(最終的には、監督判断で補強終了)
もっとも、柴崎の移籍が成立する可能性はゼロではなかった。なぜなら、フロントの一部関係者が強い主導力を持っている場合、契約に至ることがある。
>>2以降につづく
2/1(水) 11:00 小宮良之 | スポーツライター
http://bylines.news.yahoo.co.jp/komiyayoshiyuki/20170201-00067137/
「スペイン移籍報道」は過熱し続けた。1部ラス・パルマスへの移籍がまるで決まったかのような様子だった。
「移籍秒読み!」
「背番号10の可能性」
「移籍合意!?」
そこまで具体的に報じるメディアもあった。しかし本人が渡欧する頃になって暗雲が立ちこめ、突如として二転三転する報道が多くなる。
では、実状はどのようなものだったのか?柴崎は本当に求められた選手だったのか?
柴崎は鹿島アントラーズのMFとして、クラブワールドカップ決勝でレアル・マドリーを相手に2得点を叩き込んでいる。
それを名刺代わりに、柴崎サイドはいくつかのクラブに売り込みをかけた。「なんとしても、スペインで」。本人の強い希望もあったようだ。
ラス・パルマスのフロント関係者の一部が「興味を示した」のは事実だろう。
そこで柴崎サイドとの接触があったのも間違いない。しかし熱烈なオファーに一部の人間が関心を寄せたものの、それ以上は発展しなかった。
それが真相である。
「得点力のあるセカンドストライカーで、サイドもできる選手を少なくとも一人、もしくは二人」
ラス・パルマスの冬の補強ポイントは明確だった。スピードがあって、独力で打開、もしくはフィニッシュする能力の持ち主。
移籍マーケットを通じ、ずっと接触を続けてきたヘセ(パリSG)はまさに適格だった。ヘセはラス・パルマス出身者でもあり、マーケット締め切り直前で契約が成立している。
他にバルサがパスを所有するアレン・ハリロビッチ(ハンブルク)も要求に合う左利きサイドアタッカーで、レンタル移籍が成立。
他の候補に挙がったホナタン・カジェリ(ウェストハム)、エルナン・トレド(フィオレンティーナ)も同じタイプだった。
一方、柴崎は両足を使えるテクニカルなMFだが、スピードを用いて崩し、ゴールを陥れるタイプではない。
「外国人選手を放出し、柴崎のために空けた」などという報道もあったが、セルヒオ・アラウホは規律違反が甚だしく、そもそも放出候補だった。
アラウホがAEKアテネに移籍した外国人枠は、カジェリのためのもの。ただ思った以上に、ウェストハム(カジェリ)との交渉が難航し、破談した。
ここで枠だけの話で言えば、柴崎という選択肢も残った。移籍金が不要で年俸も30万ユーロ程度で契約できるなら、マーケティングで回収できる。最悪、日本市場に戻せば元は取れるだろう。
それでも話は進まなかった。そもそも、戦力として見なされていなかったのだ。
移籍の噂が出始めた折、ラス・パルマスの指導コンサルティングの立場でトレーニングに関わっているファン・カルロス・バレロンにメールを入れたところ、その答えは明確だった。
「まったく聞いていない。その選手のことを知らなかった」
つまり、現場レベルでの話になっていない。柴崎獲得が、クラブの総意ではないことは確認できた(最終的には、監督判断で補強終了)
もっとも、柴崎の移籍が成立する可能性はゼロではなかった。なぜなら、フロントの一部関係者が強い主導力を持っている場合、契約に至ることがある。
>>2以降につづく
2/1(水) 11:00 小宮良之 | スポーツライター
http://bylines.news.yahoo.co.jp/komiyayoshiyuki/20170201-00067137/