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2016/07/15(金) 16:37:36.51 ID:CAP_USER9
関東、北信越を拠点とするプロ野球独立リーグ「ルートインBCリーグ」に「滋賀ユナイテッド」(滋賀県草津市)の加盟が6月末に決定し、日本独立リーグ野球機構(IPBL)傘下の関西初のチームが誕生した。来春からシーズンに参加し、「3年以内に頂点を目指す」と意気込む鈴木信哉代表(35)。他の独立リーグのチームと同様に「プロ野球(NPB)予備軍」的な存在かと思いきや、「独立リーグは野球をあきらめる場」と断言。「(引退後の)セカンドキャリア育成が運営の主軸」といい、社会人のためのキャリア教育や就職あっせんも積極的に行うという。ユニークな理念を掲げる新球団が目指すものとは−。(北野裕子)
キャリアサポートが課題に
現在、IPBLに加盟する独立リーグは「ルートインBCリーグ」と、四国を拠点とするチームが所属する「四国アイランドリーグplus」の2つ。近年はNPBや米国メジャーリーグ・ベースボール(MLB)との間で選手の行き来があるほか、NPBのドラフトで独立リーグ所属の選手が指名される例も出てきた。昨年6月には藤川球児投手(現・阪神タイガース)が四国アイランドリーグplusの「高知ファイティングドッグ」に電撃加入して注目を集めた。
独立リーグの球団経営はどこも苦しいが、IPBLは選手に給与の支給を義務付けているほか、シーズン中の選手の副業(アルバイト)を原則禁止し、「プロ球団」としての運営を求めている。
ただルートインBCリーグの場合、選手の給与は一般的に10万〜40万円。野球だけでの生活はやはり厳しく、四国アイランドリーグも含め、オフシーズンにアルバイトなどをしながら生計を立てている選手は多いとみられる。またNPBに進む選手は毎年数人程度で、「野球人生」が終わったあとのキャリアサポートづくりも課題となっている。
脱“NPB予備軍”
そんな中、独立リーグでは「NPB予備軍」を脱却しようという動きも強まりつつある。BCリーグでは「一番の目的はスポーツを通しての地域活性化」(担当者)といい、選手のセカンドキャリア支援にも力を入れる。
「セカンドキャリアサポートカンパニー」として、スポンサー企業数社が現役の選手を対象に礼儀やマナー、パソコンを教える講習会を実施。選手の意向を聞き、就職先を紹介することもあるという。
滋賀ユナイテッドはリーグ加盟にあたり、その姿勢をさらに鮮明にした。「選手は商品ではない」。鈴木代表はそう話し、「(独立リーグでプレーすることは)NPBを目指すとともに、野球をあきらめる準備期間でもある」と強調する。
チーム運営では挨拶や礼儀など、社会教育に重点を置く。講習や面接などを通じて、選手がセカンドキャリアについて考える機会を多くつくる。選手が希望すれば、再就職先を必ずあっせんすることも掲げた。育てた選手が引退後に県内の企業に勤めることで、滋賀の活力にもつながると期待する。
運営の柱となるスポンサー企業も、選手の再就職先として受け入れ可能なところを探した。断られることもあったが、これまでに約10社が賛同した。
また、オフシーズンの働き先として、スポンサー企業を中心に紹介する仕組みも構築。企業にとっては、選手を一時的に雇用することで適性が分かり、その後の「本採用」につなげやすいというメリットもある。
退団後やオフシーズンの働き先まで面倒をみる独立リーグのチームは、他にあまり例がないという。
スポンサー企業の一つ、インターネット通販会社「ガットリベロ」(滋賀県野洲市)の荒木伸也社長(45)は「鈴木代表の人柄と、何かを変えたいという情熱や取り組みに共感を持った」という。
「社会に通じる人を育てたい、というチームで教育され、鍛えられた人に来てもらえると刺激なるはず」。荒木社長はそう話す。
キャリアサポートが課題に
現在、IPBLに加盟する独立リーグは「ルートインBCリーグ」と、四国を拠点とするチームが所属する「四国アイランドリーグplus」の2つ。近年はNPBや米国メジャーリーグ・ベースボール(MLB)との間で選手の行き来があるほか、NPBのドラフトで独立リーグ所属の選手が指名される例も出てきた。昨年6月には藤川球児投手(現・阪神タイガース)が四国アイランドリーグplusの「高知ファイティングドッグ」に電撃加入して注目を集めた。
独立リーグの球団経営はどこも苦しいが、IPBLは選手に給与の支給を義務付けているほか、シーズン中の選手の副業(アルバイト)を原則禁止し、「プロ球団」としての運営を求めている。
ただルートインBCリーグの場合、選手の給与は一般的に10万〜40万円。野球だけでの生活はやはり厳しく、四国アイランドリーグも含め、オフシーズンにアルバイトなどをしながら生計を立てている選手は多いとみられる。またNPBに進む選手は毎年数人程度で、「野球人生」が終わったあとのキャリアサポートづくりも課題となっている。
脱“NPB予備軍”
そんな中、独立リーグでは「NPB予備軍」を脱却しようという動きも強まりつつある。BCリーグでは「一番の目的はスポーツを通しての地域活性化」(担当者)といい、選手のセカンドキャリア支援にも力を入れる。
「セカンドキャリアサポートカンパニー」として、スポンサー企業数社が現役の選手を対象に礼儀やマナー、パソコンを教える講習会を実施。選手の意向を聞き、就職先を紹介することもあるという。
滋賀ユナイテッドはリーグ加盟にあたり、その姿勢をさらに鮮明にした。「選手は商品ではない」。鈴木代表はそう話し、「(独立リーグでプレーすることは)NPBを目指すとともに、野球をあきらめる準備期間でもある」と強調する。
チーム運営では挨拶や礼儀など、社会教育に重点を置く。講習や面接などを通じて、選手がセカンドキャリアについて考える機会を多くつくる。選手が希望すれば、再就職先を必ずあっせんすることも掲げた。育てた選手が引退後に県内の企業に勤めることで、滋賀の活力にもつながると期待する。
運営の柱となるスポンサー企業も、選手の再就職先として受け入れ可能なところを探した。断られることもあったが、これまでに約10社が賛同した。
また、オフシーズンの働き先として、スポンサー企業を中心に紹介する仕組みも構築。企業にとっては、選手を一時的に雇用することで適性が分かり、その後の「本採用」につなげやすいというメリットもある。
退団後やオフシーズンの働き先まで面倒をみる独立リーグのチームは、他にあまり例がないという。
スポンサー企業の一つ、インターネット通販会社「ガットリベロ」(滋賀県野洲市)の荒木伸也社長(45)は「鈴木代表の人柄と、何かを変えたいという情熱や取り組みに共感を持った」という。
「社会に通じる人を育てたい、というチームで教育され、鍛えられた人に来てもらえると刺激なるはず」。荒木社長はそう話す。