幸福の科学別格本山・聖地 エル・カンターレ生誕館。駐車場に停まる車はまばらだが人影が見える=2日午後4時40分ごろ、吉野川市川島町桑村
幸福の科学総裁の大川隆法氏の死去が明らかになった2日、出身地の徳島県吉野川市などでは信者らが衝撃を受けていた。
同市川島町桑村の教団施設「エル・カンターレ生誕館」はひっそりとしていた。駐車場には10台ほどの車が止まっていたが、人の出入りは少なかった。
近くに住む信者の自営業男性(41)に、記者が大川氏の死を告げると信じられない様子。「ゆかりの地で暮らしたくて、先月、関東から移住してきたばかりだった。ショックだ」と話した。
新型コロナウイルス感染拡大前は大規模な花火大会を開いていた鳴門市鳴門町高島の参拝・研修施設「聖地・四国正心館」。30分に1人ほどの頻度で礼拝堂を訪れる人がいたものの、取材に応じる人はなく、足早に立ち去った。
大川氏の少年時代を知る人も驚きの声を上げた。幼稚園から中学校まで同級生だった川島町の女性(66)は「みんなとわいわい遊ぶタイプではなかったが、頭が良くて一目置かれていた。中学校では生徒会長を務め、周囲からは『彼しかいない』という印象を持たれていた」。
城南高校(徳島市)で同じクラスだった徳島市の無職男性(66)は「リーダーシップがある感じではなく、目立たない普通の人だった。まだ若いのに亡くなるとは」と述べた。
徳島新聞 2023/03/03 09:40
https://www.topics.or.jp/articles/-/849701