2019年11月4日 10時00分
信楽焼のたぬきにあやかり、おなかをたたいて縁起を担ぐ「全国狸(たぬき)の腹鼓大会」が3日、滋賀県甲賀市信楽町の新宮神社であった。今年で最後となる大会には県内外の24組が出場し、替え歌の「幸せなら腹たたこう」に合わせて「ポン、ポン」とおなかをたたいた。地元の美容師奥田勉さん(52)が3年連続7回目の優勝で、“有終の美”を飾った。
信楽町観光協会などによる実行委の主催。たぬきになり切ったコスプレのほか、お父さんのおなかを思いっきりたたく子どもや、英国のロックバンド「クイーン」のヒット曲「ウィ・ウィル・ロック・ユー」を歌いながらおなかでリズムを取る出場者もいて、境内は笑いに包まれた。
体重を2週間で3キロ増やし、118キロで臨んだ奥田さんは、立派に膨れ上がったおなかを塩ビ管でたたいて音階を奏でるパフォーマンスも披露。堂々の優勝を勝ち取った。
腹鼓大会は今回でひとまず終了。初回から10回連続出場の奥田さんは「10年間、たくさんの人に笑ってもらって感無量。来年からは健康も考えてダイエットします」と少し寂しげに語った。
(中日新聞)
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019110490095819.html