鹿児島県の奄美大島の希少動物を襲う特定外来生物フイリマングースの新たな駆除対策として、
環境省は4月から薬剤入りのエサを使った試験を実施する。
従来のワナ駆除や探索犬による発見が難しい急傾斜地がある大和村嶺山地区で2カ月間、効果を検証する。
島のマングースの推定生息数はピークの2000年に1万頭とされたが、
捕獲集団マングースバスターズによるワナ設置などで「50頭以下」(同省)までに減少。
生き残りを探す探索犬も08年度から導入し、22年度までの完全排除を目指す。
その中で課題となっているのが嶺山地区。
長さ1キロにわたって落石防止ネットがはられた急傾斜地のため、ワナの設置が困難で、探索犬も入れない。
昨年4〜11月末に島内で捕獲したマングース16匹のうち8匹は同地区周辺からで、幼獣も含まれていた。
島内に残された数少ない繁殖地とみられるため、薬剤試験に踏み切るという。
写真:薬剤入りのエサが設置される大和村嶺山地区の急傾斜地。落石防止のネットがはられている
以下ソース:朝日新聞 2017年3月12日09時11分
http://www.asahi.com/articles/ASK1T53QPK1TTLTB00J.html