近畿など新型コロナウイルスの感染拡大地域を往来する長距離トラック運転手2世帯の子供計3人に対し、愛媛県新居浜市の市立小学校の校長が登校しないよう求めていたことが市教育委員会への取材で明らかになった。新1年生を含む3人は体調に問題はなかったものの、いずれも8日の入学式と始業式を欠席した。市教委は対応の誤りを認め、陳謝した。
市教委によると、市内の全市立小中学校に子供を通わせている世帯を対象として7日、春休みに感染拡大地域を訪問したかどうかを問うアンケートを実施。うち1小学校の2世帯から「親が仕事で関西に行った」という内容の回答があり、校長が市教委に相談したうえで、「感染リスクが高い」として3人に自宅待機を求めたという。
保護者の勤務先の運送会社から「運送業者の子供はずっと学校に行けないことになる。職業差別だ」と抗議があり、学校側は要請を撤回。保護者に謝罪した。市教委は「学校側と意思疎通が十分できていなかった。迷惑をかけた」としている。
また県立学校でも同様のケースがあったとして県教委は9日、学校や市町教委に適切な対応を取るよう通知した。
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