民間調査会社の帝国データバンク広島支店によると、西日本最大級のスキー場「瑞穂(みずほ)ハイランド」(島根県邑南(おおなん)町)を運営する瑞穂リゾート(広島市西区)とグループ会社の計3社が31日に事業を停止し、自己破産の準備に入った。近年の雪不足に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響で経営が悪化したという。負債総額は3社合計で約30億円に上る見込み。
瑞穂リゾートは2007年、瑞穂ハイランドの事業を前経営者から継承。標高約1200メートルで13コース、最長滑走距離は3700メートルあり、宿泊施設やレストランも運営して広島をはじめ県外からも多くの客が訪れた。14年7月期には年間約9億5100万円を売り上げた。
その後は暖冬による慢性的な雪不足が続き、営業できる日数が減って来客数が減少。今シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大もあってさらに客足が遠のいたことが追い打ちとなり、3月22日に営業を終えていた。【野原寛史】
https://mainichi.jp/articles/20200331/k00/00m/040/223000c
https://www.mizuhohighland.com/