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CIA無人機の民間人死者、トランプ氏が公表方針を撤廃
2019年3月7日 9:46
発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ]
【3月7日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は6日、中央情報局(CIA)に無人機攻撃による民間人死者の公表を義務付ける方針を撤廃した。
この措置は、2年前にバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領が出した命令を撤回するもの。オバマ氏は軍事作戦や対テロ作戦での無人機使用を急増させたことから、透明性の向上を求める圧力にさらされていた。
無人機攻撃は、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)による2001年9月11日の米同時多発攻撃の後、米国の戦略の要となった。トランプ氏は無人機を使った標的殺害作戦の実施に当たり、軍よりもCIAに頼るようになっており、今回の措置は攻撃実施に関するCIAの裁量権を拡大するものとなる。
人権団体は即座にこの措置を非難し、無人機攻撃をめぐる透明性と説明責任の実現に向けた多大な努力を無駄にするものと主張した。ただ、トランプ氏の措置は非軍事部門による攻撃だけを対象としており、適用されるのは事実上CIAのみで、議会によって定められた国防総省の軍事作戦による民間人犠牲者数の公表義務は撤回されない。(c)AFP