【北京=西見由章】中国は2日、海南省の「中国文昌宇宙発射場」で、新世代の国産運搬ロケット「長征5号遥2」の打ち上げ実験に失敗した。国営新華社通信が伝えた。
長征5号は2022年前後の完成を目指す独自の宇宙ステーションの主要部品を軌道まで運ぶのに利用される予定で、今回の実験失敗は中国の宇宙開発に影響を与えそうだ。
長征5号は国産ロケットの中で最大の推進力を持つという。新華社は「ロケットの飛行に異常が生じ、発射任務は失敗した」としている。
中国は6月19日に四川省の発射センターで「長征3号B」による放送用衛星の打ち上げを行ったが、予定されていた軌道への進入に失敗していた。
http://www.sankei.com/world/news/170703/wor1707030007-n1.html
打ち上げられる国産運搬ロケット「長征5号遥2」=2日、海南省(ロイター)
「長征5号遥2」の打ち上げを見上げる人たち=2日、海南省(ロイター)