https://www.musiclifeclub.com/news/20230322_04.html
ピンク・フロイドの名盤『狂気』50周年を記念し、ドキュメンタリーの映像シリーズが制作され、第1弾が公開されています。また、3月16日MLCニュースでお伝えした東京・御茶ノ水で開催される「Dolby Atmos」での7.1.4チャンネルのサラウンド音響による試聴会に、新たな日程が追加されました。
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉
ピンク・フロイド『狂気』50周年記念ドキュメンタリー映像第一弾公開!「Episode 1 - レコーディング」 。
ピンク・フロイド『狂気』50周年記念盤がいよいよ3月24日発売となるが、発売に合わせて『狂気』の制作過程をメンバーや関係者が語るドキュメンタリー映像が公開されることになった。第一弾は『狂気』の「レコーディング」について。
メンバー4人は当時を振り返り、こう語っている。
■リチャード・ライト:「『狂気』ではバンドが一体となって取り組んでいた気がする。とてもクリエイティヴな時期だったね。みんなとてもオープンだった」
■ニック・メイスン:「4人全員で話し合って、今でいうコンセプト・アルバムを作ることになった。みんなで、最も集中して作り上げたアルバムだ」
■デヴィッド・ギルモア:「ミックスを最後まで通しで聴いたときのことをはっきり憶えている。実にファンタスティックなものを作ったぞと思ったんだ」
■ロジャー・ウォーターズ:「『狂気』は何としても表現したかった政治的・思想的・人道的な共感の形だった。人生観に影響を与える事柄がいくつか出てくる。狂気、死、共感、貪欲など、その人を特定の方向に押しやってしまう力を持つプレッシャーが存在するんだ。このアルバムには作り物的な箇所が一切ない。不自然さも一切ない。だからこそ息の長い作品になっているのかもしれないね」
第一弾映像の全文訳はこちら。
Episode 1 - 50 Years In A Heartbeat: The Story Of The Dark Side Of The Moon 【Recording】
https://www.pinkfloyd.jp/artist/PinkFloyd/info/550705
50周年記念ドキュメンタリー映像は、今後テーマごとに何回かに分けて公開される予定。
発売から50周年を迎えた『狂気』について当時のエンジニア、アラン・パーソンズは自身のフェイスブックでメッセージを寄せている。
「ピンク・フロイド『狂気』の発売から50周年を迎えました。このような画期的なアルバムに参加できたことを、今でも光栄に思っています。当時の私たちの目標は、レコーディングの限界に挑戦し、その過程で魔法のようなものを作り出すことでした。そして、その目標を達成できたことは、多くの人が認めるところでしょう。例えば、“タイム(Time)” のイントロで時計を使ったり、“虚空のスキャット(Great Gig in the Sky)” のヴォーカルにクレア・トリーという非常に才能のあるヴォーカリストを起用したり、バンドがエンジニアとしての私の提案を受け入れてくれたことに感謝している。50年経った今でも、このアルバムについて語り合うことができるなんて、夢にも思っていなかったことです」
『狂気』Dolby Atmos Mixは豪華デラックス・ボックス・セット『The Dark Side Of The Moon -50th Anniversary Box Set』に収録される。
デラックス・ボックス・セット中で最も注目されているのがピンク・フロイド史上初の「Dolby Atmos Mix」で、ジェームス・ガスリーが新たに手掛けた7.1.4chヴァージョンは、あらゆる方向から音が迫りくる、まさに “『狂気』の完成型” とでも言うべき凄まじい立体音響ミックスになっている(今回の『狂気』Dolby Atmos Mixの凄さについての専門家による解説はこちら)。この進化した最終形――『狂気(Atmos Mix)』」体験会が3月30日(木)に開催される
〈ピンク・フロイド 『狂気』Dolby Atmos版体験会〉
詳細はソースをご確認ください。