今年で47回目を迎えた東京スポーツ新聞社制定「2020年度プロレス大賞」選考委員会が14日にオンラインで行われ、
最優秀選手賞(MVP)は新日本プロレスの内藤哲也(38)が3年ぶり3度目の受賞を果たした。また年間最高試合賞
(ベストバウト)は1月5日の新日本プロレス東京ドーム大会のIWGPヘビー級・インターコンチネンタルダブル選手権、
オカダ・カズチカ(33)VS内藤が選出された。2冠王者の内藤はプロレス大賞でも自身初の2冠を獲得した。
なお新型コロナウイルス感染拡大防止のため授賞式は行わない。
MVP候補には内藤、潮崎豪(38)、高橋ヒロム(31)が挙がった。史上初のIWGPヘビー級&インターコンチネンタル
2冠達成の功績に加え「コロナ禍で停滞を余儀なくされた業界を最も盛り上げた人物」などの評価から、1次投票で
過半数を超える13票を獲得。さらにオカダとの2冠戦が自身初のベストバウトに選出された。
オンライン会見に出席した内藤は「東京ドーム2連戦を終えた時点で、今年のプロレス大賞はもらったなと正直思いましたけどね。
(新型コロナウイルス禍で)終わってみれば、俺が思い描いていた1年とは違う1年になってしまったなという印象。思うように
いかないのも、内藤哲也らしい1年だったのかな」と振り返った。
プロレス大賞でも「2冠」を達成することになったベストバウトについては「印象に残ってるし、数年後にレスラー人生を
振り返った時に絶対に思い出す試合。選んでいただいたのはうれしい」と笑顔を見せた。一方で感染症対策から
授賞式が行われないと知るや、ウーバーイーツでファミレスから料理を取り寄せ「一人受賞パーティー」を敢行。
その会計と、過去の電話取材時に勝手に一人で利用したファミレスのレシートまで本紙に押しつける制御不能ぶりだった…。
業界にとって試練の1年だった。超満員の会場、大声援の後押し、これまで当たり前だと思っていたものが当たり前ではなくなった。
自身もかつては熱烈なプロレスファンだっただけに、複雑な思いを抱いていた。
「もしファンとして今の時代を迎えていたら、身近に感じていたプロレスを遠くに感じてしまっていたのかな、とか。
マイナスを言いだせばキリがないですけど、無観客試合やその後の試合を経験して、改めてお客様のありがたさを
認識できた一面もありましたね」
昨年は「右目上斜筋麻痺」の診断を受け、引退危機に直面した。刹那を生きるレスラーの宿命を悟った内藤は
「今この瞬間は二度と戻ってこない」と、後悔を残さない戦いを心掛けるようになった。たとえ理想の環境が整わなくても、
明るい未来が待っていると信じリングに上がった。
「オカダ戦がベストバウトに選ばれてよかったと思います。あの試合がスポットライトを浴びることで、またああいう空間を
つくりたい、またああいうプロレスを見たいって思ってもらえるんじゃないかな。ファミレス取材もしばらくできてないけど、
僕も寂しかったわけで。デリバリーすることで、少しは思い出してもらえたでしょ?」とメッセージを送る。
「来年の目標? 最高の空間で、最高のプロレスがしたい。それはレスラーだけではつくれないはずです。過去には
ドームツアーとかも掲げましたけど、今はそういう大きな目標より、またプロレスをみんなで楽しめる日が来ることを
第一に考えるべきなのかな。もちろん、そのための準備は常に整えてますよ」
ファンと寄り添い、ともに試練を乗り越える姿勢を示し続けた内藤は、2020年のマット界を背負うにふさわしい
プロレスラーだった。
【2020年の選考】2020年度のプロレス大賞選考委員会は新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてオンライン形式での
会議となった。選考委員も例年に比べて人数を絞り、17人とした。また「1次投票」として事前投票を行い、その結果を踏まえて
会議に臨んだ。
また、コロナ禍により各団体の試合数にばらつきがあるため、今年度は新人賞の選考を取りやめた。デビューから3年以内の
選手を対象とする新人賞は、21年度の規定を「4年以内」として、今年度で対象から外れる選手の権利を維持し来年度に選考する。
功労賞、特別賞、レスリング特別表彰も諸事情を検討した上で、今年度は選考を見送った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a97677d4fe9cd5dfd86f35cb473c1b1df78911c3
最優秀選手賞(MVP)は新日本プロレスの内藤哲也(38)が3年ぶり3度目の受賞を果たした。また年間最高試合賞
(ベストバウト)は1月5日の新日本プロレス東京ドーム大会のIWGPヘビー級・インターコンチネンタルダブル選手権、
オカダ・カズチカ(33)VS内藤が選出された。2冠王者の内藤はプロレス大賞でも自身初の2冠を獲得した。
なお新型コロナウイルス感染拡大防止のため授賞式は行わない。
MVP候補には内藤、潮崎豪(38)、高橋ヒロム(31)が挙がった。史上初のIWGPヘビー級&インターコンチネンタル
2冠達成の功績に加え「コロナ禍で停滞を余儀なくされた業界を最も盛り上げた人物」などの評価から、1次投票で
過半数を超える13票を獲得。さらにオカダとの2冠戦が自身初のベストバウトに選出された。
オンライン会見に出席した内藤は「東京ドーム2連戦を終えた時点で、今年のプロレス大賞はもらったなと正直思いましたけどね。
(新型コロナウイルス禍で)終わってみれば、俺が思い描いていた1年とは違う1年になってしまったなという印象。思うように
いかないのも、内藤哲也らしい1年だったのかな」と振り返った。
プロレス大賞でも「2冠」を達成することになったベストバウトについては「印象に残ってるし、数年後にレスラー人生を
振り返った時に絶対に思い出す試合。選んでいただいたのはうれしい」と笑顔を見せた。一方で感染症対策から
授賞式が行われないと知るや、ウーバーイーツでファミレスから料理を取り寄せ「一人受賞パーティー」を敢行。
その会計と、過去の電話取材時に勝手に一人で利用したファミレスのレシートまで本紙に押しつける制御不能ぶりだった…。
業界にとって試練の1年だった。超満員の会場、大声援の後押し、これまで当たり前だと思っていたものが当たり前ではなくなった。
自身もかつては熱烈なプロレスファンだっただけに、複雑な思いを抱いていた。
「もしファンとして今の時代を迎えていたら、身近に感じていたプロレスを遠くに感じてしまっていたのかな、とか。
マイナスを言いだせばキリがないですけど、無観客試合やその後の試合を経験して、改めてお客様のありがたさを
認識できた一面もありましたね」
昨年は「右目上斜筋麻痺」の診断を受け、引退危機に直面した。刹那を生きるレスラーの宿命を悟った内藤は
「今この瞬間は二度と戻ってこない」と、後悔を残さない戦いを心掛けるようになった。たとえ理想の環境が整わなくても、
明るい未来が待っていると信じリングに上がった。
「オカダ戦がベストバウトに選ばれてよかったと思います。あの試合がスポットライトを浴びることで、またああいう空間を
つくりたい、またああいうプロレスを見たいって思ってもらえるんじゃないかな。ファミレス取材もしばらくできてないけど、
僕も寂しかったわけで。デリバリーすることで、少しは思い出してもらえたでしょ?」とメッセージを送る。
「来年の目標? 最高の空間で、最高のプロレスがしたい。それはレスラーだけではつくれないはずです。過去には
ドームツアーとかも掲げましたけど、今はそういう大きな目標より、またプロレスをみんなで楽しめる日が来ることを
第一に考えるべきなのかな。もちろん、そのための準備は常に整えてますよ」
ファンと寄り添い、ともに試練を乗り越える姿勢を示し続けた内藤は、2020年のマット界を背負うにふさわしい
プロレスラーだった。
【2020年の選考】2020年度のプロレス大賞選考委員会は新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてオンライン形式での
会議となった。選考委員も例年に比べて人数を絞り、17人とした。また「1次投票」として事前投票を行い、その結果を踏まえて
会議に臨んだ。
また、コロナ禍により各団体の試合数にばらつきがあるため、今年度は新人賞の選考を取りやめた。デビューから3年以内の
選手を対象とする新人賞は、21年度の規定を「4年以内」として、今年度で対象から外れる選手の権利を維持し来年度に選考する。
功労賞、特別賞、レスリング特別表彰も諸事情を検討した上で、今年度は選考を見送った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a97677d4fe9cd5dfd86f35cb473c1b1df78911c3