さよなら有楽町「日劇」 4日に85年の歴史に幕
2018年2月2日 18時30分 TOKYO MX NEWS
http://s.mxtv.jp/mxnews/kiji.php?date=46512566
「日劇」の愛称で銀幕ファンから長年にわたって親しまれてきた、東京・有楽町の映画館「TOHOシネマズ日劇」が2月4日に閉館します。85年という長い期間にわたって紡がれた人々の思いを取材しました。
劇場には閉館を前に、最後の日劇で映画を楽しもうというお客さんでにぎわっています。訪れた日劇ファンは「たぶん日本で一番大きな劇場がこれでなくなってしまうんですね。そういうものがどんどん東京都心でもなくなっていくのが非常に残念」「こんな素晴らしい映画館が、東京にそして日本にあったというのを、最後に自分の心に刻んでおこうと思ってやって来た」「映画鑑賞した最初の映画館が日劇だったので、感無量ですね」などと話していました。
1933年、「日本劇場」としてオープンした日劇は、映画やダンスショーなどを上演し「娯楽の殿堂」として親しまれてきました。1950年代末からはロカビリーブームに乗って、失神する人が続出するほどの人気を博した「日劇ウエスタンカーニバル」が開かれたことなどで知られます。1984年には建て替えによって、有楽町マリオンの中の3つの映画館として生まれ変わった後も「日劇」の2文字を残したまま、多くの作品を上映してきました。
しかし、ついに85年にわたって銀幕ファンらに親しまれてきた「日劇」という名称が消えることになります。現在は閉館を前に「さよなら日劇ラストショウ」と銘打って、日劇の歴史を彩ったえりすぐりの名作映画が上映されています。また、記憶だけでなく「形に残せる記念品」として、特別グッズも販売されています。
あと2日に迫った閉館日を前に、たびたび日劇に訪れているというファンの姿もありました。訪れた日劇ファンは「スター・ウォーズシリーズにしても、バック・トゥ・ザ・フューチャーにしても、みんなこの映画館で見た思い出がある。デートといえばデートですね。昔懐かしいデート」「自分の人生の最後の思い出に、日劇でゆっくり過ごそうと思って。自分自身へのプレゼントとして、日劇のラストショウに来ました」などと話していました。
惜しまれながら幕を閉じる日劇の「最後の支配人」を務めた佐藤希さんは「たくさんのお客さまが育て成長させてくれたこの日劇を閉めるというプレッシャーは本当に重く感じている。最後まで楽しく劇場を盛り上げていきたい」と話しています。
人々の思いを乗せて歴史を紡いだ日劇は4日、その幕を閉じます。
2018年2月2日 18時30分 TOKYO MX NEWS
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「日劇」の愛称で銀幕ファンから長年にわたって親しまれてきた、東京・有楽町の映画館「TOHOシネマズ日劇」が2月4日に閉館します。85年という長い期間にわたって紡がれた人々の思いを取材しました。
劇場には閉館を前に、最後の日劇で映画を楽しもうというお客さんでにぎわっています。訪れた日劇ファンは「たぶん日本で一番大きな劇場がこれでなくなってしまうんですね。そういうものがどんどん東京都心でもなくなっていくのが非常に残念」「こんな素晴らしい映画館が、東京にそして日本にあったというのを、最後に自分の心に刻んでおこうと思ってやって来た」「映画鑑賞した最初の映画館が日劇だったので、感無量ですね」などと話していました。
1933年、「日本劇場」としてオープンした日劇は、映画やダンスショーなどを上演し「娯楽の殿堂」として親しまれてきました。1950年代末からはロカビリーブームに乗って、失神する人が続出するほどの人気を博した「日劇ウエスタンカーニバル」が開かれたことなどで知られます。1984年には建て替えによって、有楽町マリオンの中の3つの映画館として生まれ変わった後も「日劇」の2文字を残したまま、多くの作品を上映してきました。
しかし、ついに85年にわたって銀幕ファンらに親しまれてきた「日劇」という名称が消えることになります。現在は閉館を前に「さよなら日劇ラストショウ」と銘打って、日劇の歴史を彩ったえりすぐりの名作映画が上映されています。また、記憶だけでなく「形に残せる記念品」として、特別グッズも販売されています。
あと2日に迫った閉館日を前に、たびたび日劇に訪れているというファンの姿もありました。訪れた日劇ファンは「スター・ウォーズシリーズにしても、バック・トゥ・ザ・フューチャーにしても、みんなこの映画館で見た思い出がある。デートといえばデートですね。昔懐かしいデート」「自分の人生の最後の思い出に、日劇でゆっくり過ごそうと思って。自分自身へのプレゼントとして、日劇のラストショウに来ました」などと話していました。
惜しまれながら幕を閉じる日劇の「最後の支配人」を務めた佐藤希さんは「たくさんのお客さまが育て成長させてくれたこの日劇を閉めるというプレッシャーは本当に重く感じている。最後まで楽しく劇場を盛り上げていきたい」と話しています。
人々の思いを乗せて歴史を紡いだ日劇は4日、その幕を閉じます。