2018年ロシアW杯アジア最終予選の初戦UAE戦と最終戦サウジアラビア戦を落としながら、1998年フランス大会から6大会連続W杯出場を決めたハリルホジッチ日本は、これからアジアと違って強豪ひしめくW杯本大会を勝ち上がるためのチームづくりが求められるワケだが、気になってしょうがないことがある。
2枚看板を自任していたパチューカFW本田圭佑(31)とドルトムントMF香川真司(28)は生き残れるか、必要なのか、それとも不要なのか、である。
■「本田は代表23人のギリギリ当落線上」
勝てばW杯出場の大一番オーストラリア戦に本田、香川はベンチを温め続けて、ゴールを奪ったシュツットガルトFW浅野拓磨(22)、G大阪MF井手口陽介(21)とは対照的に影の薄さはハンパじゃなかった。オーストラリア戦後、コンディション不良の香川は所属クラブに戻り、サウジ戦に攻撃的な右サイドで先発した本田は、何ひとつ気の利いたプレーを見せることなく前半45分で退いた。
不世出のストライカー釜本邦茂氏(メキシコ五輪得点王)が、本田について「ついに賞味期限が切れた」と初めて評したのは、2016年10月のW杯最終予選イラク戦。先発した本田が、全盛期とかけ離れたパフォーマンスに終始したからである。
「スピードもキレも運動力もなくなり、そもそも守備に難のある本田のサイド起用はマイナスでしかない。予選最終戦サウジ戦がそうだったようにチームメートとの連係不足も顕在化し、いよいよサイドでは使いづらい状況です。それでも生来のフィジカルの強さとキープ力を生かし、1トップの起用なら使い勝手はあるだろう」(釜本氏)
もちろん、本田が日本代表に呼ばれ続けるためには、新天地のメキシコでゴールやアシストを量産し、指揮官に猛烈アピールをする必要がある。
「パチューカ選手の能力も、メキシコリーグのレベルも、決して低いわけではありませんが、レギュラーにふさわしいプレーを見せるだけでは物足りません。あくまでチームを牽引する主軸としての存在感を示し、健在ぶりを証明しないといけない。というのも現時点の本田は、代表招集メンバー23人のギリギリ当落線上にいると思われるからです」と話すサッカージャーナリストの元川悦子氏が、さらに続ける。
「4年前に14年ブラジルW杯を決めた後と、優勝した11年アジアカップでMVPを獲得した後、コメントを聞こうと報道陣で囲んだ際、本田が発散する強烈なオーラに圧倒され、誰も口火を切れないような緊迫感が横溢したものです。しかし、先のサウジ戦後のメディア対応では、これまでの本田らしさはみじんも感じられず、いくら思うようなプレーができなかったといっても『全然ダメだったという結果しか残らなかった』と殊勝なコメントを残すとは……。かつてのオレさまオーラが、消え失せていることが気掛かりです」
本田が経営するマネジメント会社「HONDA ESTILO」がアフリカ・ウガンダのプロクラブを買収し、9月から運営を開始することを発表した。15年のオーストリア、17年6月のカンボジアに次いで「世界で3番目のクラブ経営」に乗りだしたワケだが、現役を引退してビジネスマンに転身し、商売にシャカリキになっているような立ち居振る舞いは逆効果としか思えないが――。
■香川が生き残るためにやるべきことは
エースナンバーの背番号「10」を背負っているMF香川は、本田以上に代表内でのポジションは危ういともっぱら。香川本人も自覚しており、最近のブログに「僕の耳にも色々な意見は聞こえてはきます」と書き込み、着々と進む世代交代に焦燥感をにじませている。
「まずはドルトムントでレギュラーを確保。リーグ連覇を達成した10―11年、11―12年シーズンの好パフォーマンスを取り戻したいところだが、能力の高い選手が揃っているドルトムントでは、レギュラー確保は厳しい。そうなると今の香川に必要なのは、年明け1月の欧州移籍期間中にドイツの中堅クラブに移籍し、トップ下として毎試合プレーすることで自身のクオリティーを上げていくしかない。W杯まで日本代表で生き残るには、これしかないでしょう」(元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏)
本田と香川。今のままでは戦力外である。
9/18(月) 9:26配信 日刊ゲンダイ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170918-00000006-nkgendai-socc
つづく
2枚看板を自任していたパチューカFW本田圭佑(31)とドルトムントMF香川真司(28)は生き残れるか、必要なのか、それとも不要なのか、である。
■「本田は代表23人のギリギリ当落線上」
勝てばW杯出場の大一番オーストラリア戦に本田、香川はベンチを温め続けて、ゴールを奪ったシュツットガルトFW浅野拓磨(22)、G大阪MF井手口陽介(21)とは対照的に影の薄さはハンパじゃなかった。オーストラリア戦後、コンディション不良の香川は所属クラブに戻り、サウジ戦に攻撃的な右サイドで先発した本田は、何ひとつ気の利いたプレーを見せることなく前半45分で退いた。
不世出のストライカー釜本邦茂氏(メキシコ五輪得点王)が、本田について「ついに賞味期限が切れた」と初めて評したのは、2016年10月のW杯最終予選イラク戦。先発した本田が、全盛期とかけ離れたパフォーマンスに終始したからである。
「スピードもキレも運動力もなくなり、そもそも守備に難のある本田のサイド起用はマイナスでしかない。予選最終戦サウジ戦がそうだったようにチームメートとの連係不足も顕在化し、いよいよサイドでは使いづらい状況です。それでも生来のフィジカルの強さとキープ力を生かし、1トップの起用なら使い勝手はあるだろう」(釜本氏)
もちろん、本田が日本代表に呼ばれ続けるためには、新天地のメキシコでゴールやアシストを量産し、指揮官に猛烈アピールをする必要がある。
「パチューカ選手の能力も、メキシコリーグのレベルも、決して低いわけではありませんが、レギュラーにふさわしいプレーを見せるだけでは物足りません。あくまでチームを牽引する主軸としての存在感を示し、健在ぶりを証明しないといけない。というのも現時点の本田は、代表招集メンバー23人のギリギリ当落線上にいると思われるからです」と話すサッカージャーナリストの元川悦子氏が、さらに続ける。
「4年前に14年ブラジルW杯を決めた後と、優勝した11年アジアカップでMVPを獲得した後、コメントを聞こうと報道陣で囲んだ際、本田が発散する強烈なオーラに圧倒され、誰も口火を切れないような緊迫感が横溢したものです。しかし、先のサウジ戦後のメディア対応では、これまでの本田らしさはみじんも感じられず、いくら思うようなプレーができなかったといっても『全然ダメだったという結果しか残らなかった』と殊勝なコメントを残すとは……。かつてのオレさまオーラが、消え失せていることが気掛かりです」
本田が経営するマネジメント会社「HONDA ESTILO」がアフリカ・ウガンダのプロクラブを買収し、9月から運営を開始することを発表した。15年のオーストリア、17年6月のカンボジアに次いで「世界で3番目のクラブ経営」に乗りだしたワケだが、現役を引退してビジネスマンに転身し、商売にシャカリキになっているような立ち居振る舞いは逆効果としか思えないが――。
■香川が生き残るためにやるべきことは
エースナンバーの背番号「10」を背負っているMF香川は、本田以上に代表内でのポジションは危ういともっぱら。香川本人も自覚しており、最近のブログに「僕の耳にも色々な意見は聞こえてはきます」と書き込み、着々と進む世代交代に焦燥感をにじませている。
「まずはドルトムントでレギュラーを確保。リーグ連覇を達成した10―11年、11―12年シーズンの好パフォーマンスを取り戻したいところだが、能力の高い選手が揃っているドルトムントでは、レギュラー確保は厳しい。そうなると今の香川に必要なのは、年明け1月の欧州移籍期間中にドイツの中堅クラブに移籍し、トップ下として毎試合プレーすることで自身のクオリティーを上げていくしかない。W杯まで日本代表で生き残るには、これしかないでしょう」(元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏)
本田と香川。今のままでは戦力外である。
9/18(月) 9:26配信 日刊ゲンダイ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170918-00000006-nkgendai-socc
つづく