北アルプス中南部 ライチョウ生息環境「今世紀末にほぼ消滅」
地球温暖化の影響で、北アルプスの中南部では国の特別天然記念物・ニホンライチョウの生息に適した環境が今世紀末にはほぼ消滅するとの研究結果がまとまりました。
ニホンライチョウは国内では長野県周辺の高山地帯にだけ生息し、現在は、個体数が2000羽を下回るなど絶滅が危惧されています。
ライチョウについて県環境保全研究所などで作る研究グループが北アルプス中南部で2011年から生息に適した環境を調べたところ、稜線の近くやハイマツなど高山植物の群落がバランス良くある場所で生息する確率が高いことがわかりました。
そのうえで、地球温暖化による影響を調べたところ、現在のままの経済活動を続けると高山植物が減少し、ライチョウの生息に適した環境が今世紀末には現在の0.4%にまで減ると分析しています。
ライチョウを絶滅から救うためには繁殖地を移すなどの対策が必要となるため、研究グループでは今後、乗鞍岳や御嶽山、南アルプスなどの調査が欠かせないとしています。
※ ソースに動画あります
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20190711182014&MOVE_ON=1
(2019年07月11日 18時26分) チューリップテレビ