産經新聞 2019.2.21 10:36
https://www.sankei.com/affairs/news/190221/afr1902210009-n1.html
和牛の受精卵と精液を輸出検査を受けずに中国へ持ち出したとして、大阪府警が家畜伝染病予防法違反の疑いで、
大阪府の男性の自宅などを家宅捜索したことが21日、捜査関係者への取材で分かった。
農林水産省が1月に同法違反罪で刑事告発していた。
府警は男性から事情を聴き、捜査を進めている。
農水省などによると、男性は昨年7月、中国に和牛の受精卵と精液を持ち出したが、
中国当局が持ち込みを認めず、日本に持ち帰り発覚した。
受精卵と精液は、専用の輸送容器の中に入れたストロー状の容器に入っていた。
同法は伝染病の拡大を防ぐため、家畜などを輸出入する際、検査を受けることを義務付けている。
男性は「知人に頼まれた」と説明していた。
和牛は海外で人気が高く、日本にとって主な輸出農産品の一つとなっている。
受精卵や精液などが流出し海外で生産されると、国内畜産業の打撃につながる可能性がある。