岸田自民党の焦りの表れか。自民党が公明党との連立政権に国民民主党を加える案を検討していると2日、時事通信が報じた。自民、国民民主両党の幹部が水面下で接触を続けており、支持率が低迷する岸田政権にとっては、局面転換を図る狙いがある。
時事の記事によると、国民民主側との交渉は岸田首相(党総裁)と麻生副総裁も了承済み。時事は「あとはタイミングだ。今の政権はこれぐらいのカンフル剤を打たないと良くならない」という自民党関係者のコメントも紹介。岸田首相が2日、この件について「全く知らないし、私自身考えてはいない」と記者団の質問に答えたのも、しらじらしかった。
■党の分裂は必至
国民民主は今年の通常国会で今年度予算と第1次補正予算に賛成したのに続き、今国会でも第2次補正予算に賛成。すっかり「野党色」は薄れていた。
「衆参計20人の国民民主の所属議員のうち、自民との連立を強く望んでいたのは玉木代表、古川元久国対委員長、そして和歌山県知事に転身した岸本周平前幹事長代行の3人程度です。全員、財務官僚あがりで党内では『財務省3人衆』と呼ばれています。先の和歌山県知事選で岸本さんが自民の支援を受けて当選したことも、自民との連立協議に向けた『地ならし』と受け止められています」(国民民主関係者)
自民と国民民主は臨時国会の閉幕を受けて調整を加速させたい意向。玉木代表が年明けにも入閣する案も浮上しており、その場合は来年1月の通常国会召集前に内閣改造が行われる可能性がある。ただ、公明は「わが党にメリットはない」(党重鎮)と反発。国民民主を支援する連合の理解を得られるかも不透明だ。
「国民民主の党内にも異論が強く、特に日本維新の会との連携を深める前原誠司代表代行らは納得しないでしょう。玉木代表が自公との連立に突っ走れば、前原さんらが中心となって党を離れる議員が続出しかねない」(政界関係者)
それでも玉木代表たちは自民についていくのか。
日刊ゲンダイ
22/12/03 13:50
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/315393
時事の記事によると、国民民主側との交渉は岸田首相(党総裁)と麻生副総裁も了承済み。時事は「あとはタイミングだ。今の政権はこれぐらいのカンフル剤を打たないと良くならない」という自民党関係者のコメントも紹介。岸田首相が2日、この件について「全く知らないし、私自身考えてはいない」と記者団の質問に答えたのも、しらじらしかった。
■党の分裂は必至
国民民主は今年の通常国会で今年度予算と第1次補正予算に賛成したのに続き、今国会でも第2次補正予算に賛成。すっかり「野党色」は薄れていた。
「衆参計20人の国民民主の所属議員のうち、自民との連立を強く望んでいたのは玉木代表、古川元久国対委員長、そして和歌山県知事に転身した岸本周平前幹事長代行の3人程度です。全員、財務官僚あがりで党内では『財務省3人衆』と呼ばれています。先の和歌山県知事選で岸本さんが自民の支援を受けて当選したことも、自民との連立協議に向けた『地ならし』と受け止められています」(国民民主関係者)
自民と国民民主は臨時国会の閉幕を受けて調整を加速させたい意向。玉木代表が年明けにも入閣する案も浮上しており、その場合は来年1月の通常国会召集前に内閣改造が行われる可能性がある。ただ、公明は「わが党にメリットはない」(党重鎮)と反発。国民民主を支援する連合の理解を得られるかも不透明だ。
「国民民主の党内にも異論が強く、特に日本維新の会との連携を深める前原誠司代表代行らは納得しないでしょう。玉木代表が自公との連立に突っ走れば、前原さんらが中心となって党を離れる議員が続出しかねない」(政界関係者)
それでも玉木代表たちは自民についていくのか。
日刊ゲンダイ
22/12/03 13:50
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/315393