昨夏参院選をめぐる公選法違反事件で、買収容疑で逮捕された衆院議員の前法相、河井克行容疑者(57)=自民離党=の関係先から、広島県議らへの現金提供を示唆する手書きのメモが押収されていたことが27日、関係者への取材で分かった。克行容疑者の直筆の可能性があるという。東京地検特捜部は買収を裏付ける重要な物証と位置付け、記載内容を精査しているもようだ。
関係者によると、押収されたメモは複数枚あり、今年1月、克行容疑者と参院議員の妻、案里容疑者(46)=同=の広島市内の地元事務所や自宅などを家宅捜索した際に見つかった。県議らの名前と提供したとみられる金額が手書きされており、記載内容などから、克行容疑者が直筆したとみられるという。
1月の捜索では、手書きメモのほか、県議や地元首長、後援会幹部ら現金配布先をまとめた2種類の「買収リスト」が押収されている。
検察当局は、いずれも買収を裏付ける重要な物証とみて、政界捜査の経験が豊富な特捜部の投入を決めたとみられ、3月、それぞれの記載に基づいて県議らを一斉聴取。今月18日、克行容疑者を計94人に対する総額約2570万円の買収容疑で、案里容疑者を、うち5人に対する計170万円について克行容疑者と共謀した容疑で逮捕した。
弁護人によると、克行容疑者は調べに対し、地元議員らへの現金提供を「地盤固めの政治活動だ」などと供述。後援会幹部らへの現金については、「活動に掛かった実費や報酬」などと主張し、買収目的を否定している。案里容疑者も「違法なことをした覚えはない」と否認しているという。
時事通信
2020年06月28日07時25分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020062700337&g=pol
関係者によると、押収されたメモは複数枚あり、今年1月、克行容疑者と参院議員の妻、案里容疑者(46)=同=の広島市内の地元事務所や自宅などを家宅捜索した際に見つかった。県議らの名前と提供したとみられる金額が手書きされており、記載内容などから、克行容疑者が直筆したとみられるという。
1月の捜索では、手書きメモのほか、県議や地元首長、後援会幹部ら現金配布先をまとめた2種類の「買収リスト」が押収されている。
検察当局は、いずれも買収を裏付ける重要な物証とみて、政界捜査の経験が豊富な特捜部の投入を決めたとみられ、3月、それぞれの記載に基づいて県議らを一斉聴取。今月18日、克行容疑者を計94人に対する総額約2570万円の買収容疑で、案里容疑者を、うち5人に対する計170万円について克行容疑者と共謀した容疑で逮捕した。
弁護人によると、克行容疑者は調べに対し、地元議員らへの現金提供を「地盤固めの政治活動だ」などと供述。後援会幹部らへの現金については、「活動に掛かった実費や報酬」などと主張し、買収目的を否定している。案里容疑者も「違法なことをした覚えはない」と否認しているという。
時事通信
2020年06月28日07時25分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020062700337&g=pol