海外のオンラインカジノの賭け金を複数の口座に移してマネーロンダリング(資金洗浄)をしたとして、男3人が神奈川県警に逮捕された事件で、男らの決済代行グループが秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」を使い、グループ内で資金の移し替えの指示などをしていたことが捜査関係者への取材でわかった。男の1人は逮捕前の任意の調べに対し、「知らない人から依頼された」などと話しており、県警はSNSでつながる「匿名・流動型犯罪グループ」(トクリュウ)の関与があるとみて調べている。
発表によると、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで逮捕された東京都文京区の会社役員の男(44)ら3人は共謀して2024年6~7月、海外にサーバー拠点を置くオンラインカジノ6サイトを通じて集まった賭け金など計約42億円を、グループで管理する銀行口座に移し替えて資金洗浄をした疑い。
管理する口座は法人、個人を合わせて約500に上り、23年6月~24年7月、決済システムを介したカジノ利用者からの賭け金の入金、払い戻しの手数料として約47億円の利益を得ていたという。
捜査関係者によると、グループは口座ブローカーとの接触があり、オンラインカジノの運営者側などとも密接にやり取りしていたという。県警は事件に複数のグループがかかわっているとみて全容解明を進める。
読売新聞オンライン
2025/02/06 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250206-OYT1T50014/