朝日新聞2023年4月4日 10時50分
https://www.asahi.com/articles/ASR443G93R43UTPB003.html
交際費の不適切使用などで昨年9月に社長を解職された、TOKAIホールディングス(静岡市)の鴇田勝彦取締役(77)が辞任した。3月29日の取締役会で鴇田氏が辞任の意向を示し、31日付で了承された。
鴇田氏は昨年12月、取締役会から取締役の辞任勧告を受けていた。同社によると、「取締役会の辞任勧告を踏まえ、経理処理のつたなさを認め、責任を取る」と申し出があったという。
鴇田氏をめぐっては、経費の不正使用のほか、社有施設でコンパニオンとの混浴を繰り返していたことを取締役会が「品位を欠く行為」と指摘して、社長を解任した。その後、弁護士らでつくる特別調査委員会が経費の内容を調べ、過去6年間で業務との関連性が疑われる交際費が少なくとも1110万円にのぼるとの調査結果を公表した。
鴇田氏は当初、「交際の実情をよく理解されない、事実に反する主張だ」などと反論していた。(大平要)