編集部:
今回、大阪大学などが発表した新型コロナウイルスの後遺症の調査データからは、どのようなことが分かったのでしょうか?
郷先生:
12月14日、豊中市、大阪大学大学院医学系研究科、Buzzreachの共同調査による新型コロナウイルスの後遺症についてのデータが発表されました。
この調査は、豊中市民を対象に、新型コロナウイルスに感染した4000人についての後遺症データを集めたものです。
この調査で「後遺症(自宅療養や隔離期間が解除になった後の何らかの症状)があった」と回答した人は47.7%にのぼりました。
また、発症後1カ月経っても症状が続いた人は5.2%、100日で2.5%となりました。
発症後1カ月経っても続いていた症状として、最も多かったのは「倦怠感」でした。次いで「日常生活に支障」「脱毛」「咳」などの症状が挙がっています。
ほとんどの人は時間の経過とともに症状が改善したことが分かりますが、発症から1カ月経っても20人に1人が辛い後遺症に悩まされているという事実は軽視できません。
編集部:
新型コロナウイルスの後遺症になりやすい人にはどんな特徴があるのでしょうか? また、後遺症を防ぐことはできるのでしょうか?
郷先生:
豊中市の調査データによると、新型コロナウイルス感染後に重症だった人は軽症だった人と比較して、約5倍も後遺症を経験しやすいことが分かりました。
さらに、軽症の人でも後遺症が現れている人が一定程度いることが判明しています。これはワクチン接種後の後遺症を発症している人より圧倒的に多い人数でもあります。
基本的感染対策をおこなうことはもちろんですが、重要なのはワクチン接種です。今回の調査でも、ワクチンの接種回数に応じて後遺症リスクは減少する傾向がみられました。
これは海外の調査報告とも一致しており、後遺症のリスクを下げるためにはワクチン接種が有効であると考えられるでしょう。
もちろん感染しないことが一番ですので、基本的な感染対策を続けながら、ワクチン接種により重症化リスク・後遺症リスクを下げることを推奨します。
郷 正憲(医師)
徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f817d9c57aee6cbec9c2dc321ac7c6092ad2fbe
今回、大阪大学などが発表した新型コロナウイルスの後遺症の調査データからは、どのようなことが分かったのでしょうか?
郷先生:
12月14日、豊中市、大阪大学大学院医学系研究科、Buzzreachの共同調査による新型コロナウイルスの後遺症についてのデータが発表されました。
この調査は、豊中市民を対象に、新型コロナウイルスに感染した4000人についての後遺症データを集めたものです。
この調査で「後遺症(自宅療養や隔離期間が解除になった後の何らかの症状)があった」と回答した人は47.7%にのぼりました。
また、発症後1カ月経っても症状が続いた人は5.2%、100日で2.5%となりました。
発症後1カ月経っても続いていた症状として、最も多かったのは「倦怠感」でした。次いで「日常生活に支障」「脱毛」「咳」などの症状が挙がっています。
ほとんどの人は時間の経過とともに症状が改善したことが分かりますが、発症から1カ月経っても20人に1人が辛い後遺症に悩まされているという事実は軽視できません。
編集部:
新型コロナウイルスの後遺症になりやすい人にはどんな特徴があるのでしょうか? また、後遺症を防ぐことはできるのでしょうか?
郷先生:
豊中市の調査データによると、新型コロナウイルス感染後に重症だった人は軽症だった人と比較して、約5倍も後遺症を経験しやすいことが分かりました。
さらに、軽症の人でも後遺症が現れている人が一定程度いることが判明しています。これはワクチン接種後の後遺症を発症している人より圧倒的に多い人数でもあります。
基本的感染対策をおこなうことはもちろんですが、重要なのはワクチン接種です。今回の調査でも、ワクチンの接種回数に応じて後遺症リスクは減少する傾向がみられました。
これは海外の調査報告とも一致しており、後遺症のリスクを下げるためにはワクチン接種が有効であると考えられるでしょう。
もちろん感染しないことが一番ですので、基本的な感染対策を続けながら、ワクチン接種により重症化リスク・後遺症リスクを下げることを推奨します。
郷 正憲(医師)
徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f817d9c57aee6cbec9c2dc321ac7c6092ad2fbe