米政府の新型コロナウイルス感染対策を指揮してきた大統領首席医療顧問のアンソニー・ファウチ博士(81)がオンラインで朝日新聞のインタビューに応じた。米国などでパンデミック(世界的大流行)が終わったとの見方が広がっていることについて、「全く違う」と語り、ワクチンを追加接種することの大切さを訴えた。
米国では「ウィズコロナ」が定着し、旅行や大人数での会食をする人が増えているが、ファウチ氏は、1日あたり数百人にのぼる米国の死者数は「許容できるレベルではない」と強調し、楽観論を戒めた。
また、米国内でマスク着用やワクチン接種義務化に反対する人たちから厳しい批判を浴びてきた経験から、日本の感染症研究者に対して、「特に若い科学者が、公衆衛生などの分野に関わり続けてくれることを期待している」とエールを送った。コロナのような感染症対策の世界的な取り組みで、日本が果たす役割にも期待感を示した。
ファウチ氏は米国立保健研究所(NIH)のアレルギー・感染症研究所(NIAID)の所長を38年間務め、レーガン政権から7代の大統領に助言する立場を続けてきた。バイデン政権では大統領首席医療顧問となったが、今月で要職を辞任することを表明している。(ワシントン=合田禄)
朝日新聞 2022年12月19日 9時00分
https://www.asahi.com/articles/ASQDL2PS5QDJUHBI00H.html
米国では「ウィズコロナ」が定着し、旅行や大人数での会食をする人が増えているが、ファウチ氏は、1日あたり数百人にのぼる米国の死者数は「許容できるレベルではない」と強調し、楽観論を戒めた。
また、米国内でマスク着用やワクチン接種義務化に反対する人たちから厳しい批判を浴びてきた経験から、日本の感染症研究者に対して、「特に若い科学者が、公衆衛生などの分野に関わり続けてくれることを期待している」とエールを送った。コロナのような感染症対策の世界的な取り組みで、日本が果たす役割にも期待感を示した。
ファウチ氏は米国立保健研究所(NIH)のアレルギー・感染症研究所(NIAID)の所長を38年間務め、レーガン政権から7代の大統領に助言する立場を続けてきた。バイデン政権では大統領首席医療顧問となったが、今月で要職を辞任することを表明している。(ワシントン=合田禄)
朝日新聞 2022年12月19日 9時00分
https://www.asahi.com/articles/ASQDL2PS5QDJUHBI00H.html