春以降に急速に進んだ円安の影響などを受け、8月は主要食品メーカーだけでも月別で今年最多の2600品目超の食品の値上げが予定される。ただ、10月には8月を上回る5000品目を超える値上げが既に予定され、値上げラッシュは終わりが見えない。
紀文食品と紀文西日本は原材料の魚肉すり身などの価格高騰に伴い、総菜や魚肉練り製品など946品目を29日から約5~20%上げる。魚肉練り製品など一部商品は2月にも値上げしており、再値上げとなる。
冷凍食品では味の素冷凍食品のエビシューマイや中華丼の具、日本水産のちゃんぽんやたこ焼きなどが10%前後値上げする。おやつカンパニーのスナック菓子「ベビースターラーメン」は1日から想定価格を約4~15%引き上げる。
値上げは食品以外にも。パナソニックは1日から、原材料費や物流コストの高騰などを理由に、冷蔵庫や電子レンジなどを約3~23%値上げする。日本製紙も燃料価格が上がっているとして、本や雑誌の印刷用紙などの出荷価格を同日から15%引き上げる。
帝国データバンクの調査(6月30日時点)によると、今年の食品の各月ごとの値上げは多い月でも1500品目程度にとどまっていたが、8月は約2600品目まで増加。調査時点では約3500だった10月は、その後も増加し、5000を超える見通し。
同社の担当者は「これまでは小麦や油などの値上げの範囲が限定されていたが、円安で一気に対象が拡大した」と話す。秋冬にかけても「円安で再値上げする動きが広がるのではないか」とみている。(大島晃平)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/192377
![8月の値上げ食品、今年最多の2600品目超「円安で一気に拡大」 [愛の戦士★]->画像>6枚](https://rz.anime-tube.win/pic.php?http://i.imgur.com/cq9L8K0.jpg)