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2022/07/22(金) 06:52:47.98ID:avve83hU9新型コロナウイルスの新規感染者が初めて3万人を超えた東京都内で、重症化リスクがある新規感染者でもこれまでのように入院できないケースが相次いでいる。爆発的に感染が急拡大する中、都が入院の対象を重症度が高い患者に絞っているためだ。医療スタッフにも感染が広がり、人手不足からコロナ以外の救急患者の受け入れを停止する病院もあり、通常医療にも影響が及んでいる。(加藤健太)
◆入院を症状重い人に限っても満床状態
「今は症状が重い人に入院を限らせてもらっている」。大森赤十字病院(大田区)の中瀬浩史院長は21日、取材に苦しい胸の内を明かした。新規感染者数が1万人を超えた12日ごろから入院患者が増え始め、20床あるコロナ患者用のベッドは満床に近い状態が続く。21日時点で14床が埋まり、入院しているのは基礎疾患がある高齢者ばかりだ。
都内では7月に入って感染が急拡大し、コロナ患者用の病床使用率は12日に40%を突破した。都は同日、医療機関に対し、感染状況が落ち着いている時期に通常医療に活用していた病床を再びコロナ患者用に戻すよう要請。約5000床から約7000床に増床したが、増床後も再び40%を超えて21日には44.2%に達した。
病床数が限られる中、都は14日、入院の必要性を判断する保健所に対し、重症度が高い患者の入院を優先させるよう通知。重症度が高い人に病床を活用し、死者を出さないことにより重点を置いた。
例えば、コロナによる呼吸困難があり中等症Ⅰに分類される患者は、第6波までは入院できていたが、基礎疾患がない場合は、病院ではなく、看護師が詰める宿泊療養施設などへの入所となる。
都の担当者は「症状が急変したら宿泊療養施設から病院に移ってもらう」と説明。都によると、現在都民の約100人に1人がコロナに感染して療養しているが、療養先を調整中の人も含めて自宅で療養する人が全体の約94%を占め、入院患者は約2%にとどまる。
◆通常医療への影響は
感染急拡大によって、通常医療への影響も目立ってきている。大森赤十字病院では、800人いるスタッフのうち40人が本人や家族が感染して出勤できていない。一般病棟のベッドがコロナ患者用に転用されていることに人手不足が重なり、20日からは救急患者の受け入れを停止。熱中症や転倒による骨折などコロナ以外の救急患者にしわ寄せが生じている。
21日の都の会議で、都医師会の猪口正孝副会長は「医療従事者に感染が広がり、かなりの医療機関で病床の閉鎖や救急患者の受け入れ縮小の事例があるのではないか」と危機感を示した。
東京新聞 2022年7月22日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/191124