7/20(水) 18:24
障害者を支援する福岡市のNPO法人の理事長が、中学生の手足を縛って、頭を殴るなどした上、施設に監禁した疑いで、20日に逮捕されました。警察は、常識の範囲を超えた行き過ぎた行為と判断し、逮捕に踏み切りました。
■西山記者
「カーテンで閉められていて姿は見えませんが、坂上容疑者を乗せた車が出てきました。」
逮捕監禁と強要の疑いで20日に逮捕されたのは、福岡市のNPO法人『さるく』の理事長・坂上慎一容疑者(57)です。
警察によりますと坂上容疑者は去年10月、長崎県内に住んでいた14歳の男子中学生の手足を結束バンドで縛って拘束し、「暴れたら殴るぞ」などと脅迫しました。
さらに、袋のようなものをかぶせた状態で、頭を殴るなどの暴行を加えた上で車に乗せ、福岡県久留米市内で運営する施設などに監禁した疑いが持たれています。
坂上容疑者は去年8月、男子中学生の暴言などに悩んでいた母親から相談を受け、相談の約2か月後、自宅で寝ていた男子中学生を無理やり施設に連れて行き、3日間に渡って監禁したとみられています。母親は坂上容疑者に100万円近い金を支払ったということです。障害児支援をめぐる今回の事件について、専門家は次のように指摘します。
■特別支援教育に詳しい福岡教育大学・中山健教授
「障害のある人の療育に限らず、身体的な拘束を行うというのは、ご法度だと思います。死に至るということが予測される場合には、(身体的拘束が)あり得ると思いますけれども、袋をかぶせるとか、連れ出すということが一般的に療育と言われるような活動の場合、夜中とかにしない。」
ことし1月、運営する施設などに対する家宅捜索を受けていた坂上容疑者は、逮捕前、NPO法人のホームページに「私が子ども達に行った身体拘束は、刑事罰に相当する犯罪行為であることは明らかです」と、自らの行為が誤っていたことを認めて、謝罪する文章を載せていました。
FBSはことし5月、逮捕前の坂上容疑者に直接、取材を求めました。
■逮捕前の坂上慎一容疑者
「すべての取材に関して、受けないようにという指示を受けておりますので。」
■西山記者
「それは誰からですか?」
■坂上容疑者
「弁護士。」
■西山記者
「どちらの弁護士?」
■坂上容疑者
「あなたに答える義務はない。」
■西山記者
「取材は受けない?」
■坂上容疑者
「弁護士さんから、そう言われている。あなたそれくらいの学力はあるでしょ?」
取材には一切応じませんでした。
■中山教授
「(力を使った対応が)その場では、よかったとしても、恒久的な行動の変化になったかが非常に大事で、改善に至ってるかどうかというのは、また別の次元の問題。そんなに簡単に改善するとは思えない。」
この事件をめぐっては、障害者支援を通して、坂上容疑者と10年以上前に知り合った福岡県志免町の小学校教諭・松原宏容疑者(37)も、同じ容疑で逮捕されました。
警察は、2人が容疑を認めているかどうか明らかにしていませんが、坂上容疑者が関与したとみられる同じようなケースを約10件把握しているとしていて、余罪についても調べを進める方針です。
ソース https://news.yahoo.co.jp/articles/74a0a7af88e7440da1351a0540b7054b47303da2
障害者を支援する福岡市のNPO法人の理事長が、中学生の手足を縛って、頭を殴るなどした上、施設に監禁した疑いで、20日に逮捕されました。警察は、常識の範囲を超えた行き過ぎた行為と判断し、逮捕に踏み切りました。
■西山記者
「カーテンで閉められていて姿は見えませんが、坂上容疑者を乗せた車が出てきました。」
逮捕監禁と強要の疑いで20日に逮捕されたのは、福岡市のNPO法人『さるく』の理事長・坂上慎一容疑者(57)です。
警察によりますと坂上容疑者は去年10月、長崎県内に住んでいた14歳の男子中学生の手足を結束バンドで縛って拘束し、「暴れたら殴るぞ」などと脅迫しました。
さらに、袋のようなものをかぶせた状態で、頭を殴るなどの暴行を加えた上で車に乗せ、福岡県久留米市内で運営する施設などに監禁した疑いが持たれています。
坂上容疑者は去年8月、男子中学生の暴言などに悩んでいた母親から相談を受け、相談の約2か月後、自宅で寝ていた男子中学生を無理やり施設に連れて行き、3日間に渡って監禁したとみられています。母親は坂上容疑者に100万円近い金を支払ったということです。障害児支援をめぐる今回の事件について、専門家は次のように指摘します。
■特別支援教育に詳しい福岡教育大学・中山健教授
「障害のある人の療育に限らず、身体的な拘束を行うというのは、ご法度だと思います。死に至るということが予測される場合には、(身体的拘束が)あり得ると思いますけれども、袋をかぶせるとか、連れ出すということが一般的に療育と言われるような活動の場合、夜中とかにしない。」
ことし1月、運営する施設などに対する家宅捜索を受けていた坂上容疑者は、逮捕前、NPO法人のホームページに「私が子ども達に行った身体拘束は、刑事罰に相当する犯罪行為であることは明らかです」と、自らの行為が誤っていたことを認めて、謝罪する文章を載せていました。
FBSはことし5月、逮捕前の坂上容疑者に直接、取材を求めました。
■逮捕前の坂上慎一容疑者
「すべての取材に関して、受けないようにという指示を受けておりますので。」
■西山記者
「それは誰からですか?」
■坂上容疑者
「弁護士。」
■西山記者
「どちらの弁護士?」
■坂上容疑者
「あなたに答える義務はない。」
■西山記者
「取材は受けない?」
■坂上容疑者
「弁護士さんから、そう言われている。あなたそれくらいの学力はあるでしょ?」
取材には一切応じませんでした。
■中山教授
「(力を使った対応が)その場では、よかったとしても、恒久的な行動の変化になったかが非常に大事で、改善に至ってるかどうかというのは、また別の次元の問題。そんなに簡単に改善するとは思えない。」
この事件をめぐっては、障害者支援を通して、坂上容疑者と10年以上前に知り合った福岡県志免町の小学校教諭・松原宏容疑者(37)も、同じ容疑で逮捕されました。
警察は、2人が容疑を認めているかどうか明らかにしていませんが、坂上容疑者が関与したとみられる同じようなケースを約10件把握しているとしていて、余罪についても調べを進める方針です。
ソース https://news.yahoo.co.jp/articles/74a0a7af88e7440da1351a0540b7054b47303da2