0001ぐれ ★
2022/06/28(火) 08:42:28.15ID:4iyGgzwm9夜勤のパート女性清掃員4人を含む6人が死亡した三幸製菓(新潟市)の2月の工場火災で、パートの4人は防火扉が下りて使えなくなった通用口の前で倒れているのが見つかった。非常口のわずか1.5メートル手前だった。会社は夜勤の非正規社員に避難訓練を実施しておらず、4人は避難経路を知らなかった可能性が高い。正規と非正規の安全格差が浮き彫りになった。
◆夜勤の非正規社員に避難訓練行わず
三幸製菓工場火災 2月11日午後11時40分ごろ、せんべい「雪の宿」などを製造する荒川工場F棟から出火しているのを社員が発見、鉄骨2階建ての建物約9500平方メートルを全焼した。F棟には当時26人がいたが、包装室にいた女性4人とボイラー室近くの通路、乾燥室にいた男性正社員2人の計6人が死亡。
火災が起きた荒川工場(新潟県村上市)の解体着手を翌日に控えた19日、慰霊式が営まれ、亡くなった伊藤美代子さん=当時(68)=の長男(44)は初めて遺体発見現場の包装室周辺に入った。母が倒れていた場所と、助かった12人(正社員4人、非正規清掃員8人)が脱出した非常口の近さを実感し「避難経路さえ教えておいてくれれば」と悔しそうに話した。
会社側が設置した事故調査委員会の報告書によると、68~73歳の4人が亡くなっていたのは、火災を感知して自動的に防火扉が下りた包装室の出入り口前。左横の非常口との距離は「歩幅で3歩(約1.5メートル)」(同社)だった。伊藤さんの長男は「いつものドアが開かず『閉じ込められた』とパニックに陥ったろう」と唇をかんだ。
今回の火事を受け、厚生労働省新潟労働局の要請で新潟県内の米菓会社14社・計34工場が行った調査では、夜勤やパートが避難訓練の対象外だった工場が3割あった。非正規社員の安全教育に不備がある企業は全国でも一定数あるとみられるが、厚労省は夜勤者を含む避難訓練の実施を求める通達にとどまり、実態を把握するための全国調査の予定もない。
労災に詳しい笠置裕亮弁護士は「非正規や夜勤の人も避難訓練の対象に含めるよう、労働安全衛生法や消防法など、法律や省令を改正すべきだ」と強調する。
三幸製菓は27日、火災を起こしたのとは別の県内の2工場で4カ月ぶりに生産を再開する。
◆避難経路周知しなかった責任認める経営トップ
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東京新聞: パート女性4人は「非常口から3歩」で亡くなっていた…三幸製菓、非正規夜勤に避難訓練せず 「安全格差」是正に厚労省腰重く.
https://www.tokyo-np.co.jp/article/185884