1/14(金) 21:34配信 sorae 宇宙へのポータルサイト
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アメリカ航空宇宙局(NASA)は現在、半世紀ぶりの有人月面探査を目指して「アルテミス」計画の準備を進めています。
地球から月周辺へと4名の宇宙飛行士を運ぶ新型の有人宇宙船「Orion(オリオン、オライオン)」と、オリオン宇宙船の打ち上げに使われる新型ロケット「SLS(スペースローンチシステム)」は、無人で実施される同計画初のミッション「アルテミス1」で使われる初号機の組み立てが2021年10月に完了しました。アルテミス1は2022年2月中旬以降の実施が予定されており、ケネディ宇宙センターで打ち上げに向けた地上テストが進められています。
アルテミス1の実施が間近に迫るアメリカでは、アルテミス計画初の有人ミッションとなる「アルテミス2」や、アルテミス2以降で使用されるSLSの製造作業も進められています。
アルテミス2で使われるSLSの上段(第2段)「ICPS(Interim Cryogenic Propulsion Stage)」は2021年7月下旬にフロリダ州へ到着。現在はボーイングとユナイテッドローンチアライアンス(ULA)の施設で最終段階の準備が進められており、NASAによると近日中にケネディ宇宙センターに向けて出荷される見込みです。ICPSにはエアロジェットロケットダインの「RL10」エンジンが1基搭載されており、オリオン宇宙船を月へ向かう軌道へ投入します。
SLSの中核となる「コアステージ」(第1段)は、ルイジアナ州ニューオリンズのミシュー組立工場にて製造が行われています。NASAによると現在ミシュー組立工場ではアルテミス2をはじめ、アルテミス計画初の有人月面着陸が行われる「アルテミス3」ミッションや、その次の「アルテミス4」ミッションで使われるコアステージの製造も進められています。
SLSにはスペースシャトルに搭載されていた「SSME」の改良版である「RS-25」エンジンが4基備わっていますが、こちらはコアステージへの搭載に向けた出荷準備が整いつつあり、エアロジェットロケットダインではアルテミス4より後のミッションで使われるRS-25の製造も進められています。
また、コアステージの左右に取り付けられる固体燃料ロケットブースターはアルテミス3向けまでの製造が完了。ユタ州にあるノースロップグラマンの施設ではアルテミス4で用いられるブースターの製造が進められています。
なお、アルテミス3までのSLSは上段にICPSを用いる「ブロック1」構成で飛行しますが、アルテミス4からは上段に「EUS(Exploration Upper Stage)」を用いる「ブロック1B」に切り替えられます。ミシュー組立工場ではその準備としてEUSの試作版の製造も始まっています。EUSはICPSと同じRS10エンジンを4基搭載し、40トン前後のペイロード(搭載物)を月へ向かう軌道へ投入する能力を持ちます。(以下ソース)