■日本経済新聞(2021年10月7日 21:07)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0684V0W1A001C2000000/
ENEOSホールディングスは再生可能エネルギー新興企業のジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE、東京・港)を買収する方針を固めた。買収額は2000億円程度の見通し。世界ではエネルギー大手による太陽光発電や風力など再生エネ投資が拡大している。脱炭素時代を見据え、石油依存からの構造転換を加速する。
脱炭素の流れは世界的に強まっている。電動車へのシフトなどで石油需要は今後縮小する見通し。政府は2050年に温暖化ガス排出量の実質ゼロを目指すと掲げ、投資家の圧力も増している。エネルギー大手は再生エネ分野に活路を求めており、ENEOSも大型投資に踏み切る。JREの足元の売上高に比べて投資額が大きいが成長余地が高いと考えた。
JREの株主である米ゴールドマン・サックスとシンガポール政府投資公社(GIC)から全株式を取得する。来週にもゴールドマンなどと基本合意し、公表する方向で最終調整に入った。国内の石油元売り大手による再生エネ新興企業の大型買収は初めて。
JREは2012年創業の新興エネルギー企業だ。現在、日本や台湾で計60の太陽光や風力、バイオマスの発電所を手がける。開発中の発電所を含む合計出力は約88万キロワットと、原子力発電所1基分に相当する。東京商工リサーチによると、20年12月期の売上高は36億円、純利益は6億7800万円。
ENEOSが売上高36億円の新興企業の買収に巨額の資金を投じるのは、JREの洋上風力発電のノウハウや権益を取り込む狙いが大きい。自前で洋上風力を開発するよりも早く成長市場に参入できると考えた。
JREの太陽光発電にも成長余地があると見る。開発中を含めて計約60万キロワットの太陽光発電所を持ち、政府の固定価格買い取り制度(FIT)の価格が下がる前の高単価で売れる権利を持つ発電所も多い。将来の安定収益が見込めると評価し、JREの負債を除いた企業価値を2000億円程度とはじいた。
(以下省略、続きはリンク先でお願いします)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0684V0W1A001C2000000/
ENEOSホールディングスは再生可能エネルギー新興企業のジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE、東京・港)を買収する方針を固めた。買収額は2000億円程度の見通し。世界ではエネルギー大手による太陽光発電や風力など再生エネ投資が拡大している。脱炭素時代を見据え、石油依存からの構造転換を加速する。
脱炭素の流れは世界的に強まっている。電動車へのシフトなどで石油需要は今後縮小する見通し。政府は2050年に温暖化ガス排出量の実質ゼロを目指すと掲げ、投資家の圧力も増している。エネルギー大手は再生エネ分野に活路を求めており、ENEOSも大型投資に踏み切る。JREの足元の売上高に比べて投資額が大きいが成長余地が高いと考えた。
JREの株主である米ゴールドマン・サックスとシンガポール政府投資公社(GIC)から全株式を取得する。来週にもゴールドマンなどと基本合意し、公表する方向で最終調整に入った。国内の石油元売り大手による再生エネ新興企業の大型買収は初めて。
JREは2012年創業の新興エネルギー企業だ。現在、日本や台湾で計60の太陽光や風力、バイオマスの発電所を手がける。開発中の発電所を含む合計出力は約88万キロワットと、原子力発電所1基分に相当する。東京商工リサーチによると、20年12月期の売上高は36億円、純利益は6億7800万円。
ENEOSが売上高36億円の新興企業の買収に巨額の資金を投じるのは、JREの洋上風力発電のノウハウや権益を取り込む狙いが大きい。自前で洋上風力を開発するよりも早く成長市場に参入できると考えた。
JREの太陽光発電にも成長余地があると見る。開発中を含めて計約60万キロワットの太陽光発電所を持ち、政府の固定価格買い取り制度(FIT)の価格が下がる前の高単価で売れる権利を持つ発電所も多い。将来の安定収益が見込めると評価し、JREの負債を除いた企業価値を2000億円程度とはじいた。
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