活発な前線の影響で九州北部は16日朝から、再び断続的に非常に激しい雨になる恐れがある。これまでの記録的な大雨で土砂災害の危険性が高まっており、気象庁は「少ない雨でも災害につながる可能性があり、まだ油断はできない。早めの避難を心がけてほしい」と呼び掛けている。
対馬海峡付近に停滞していた前線は15日夜にかけて九州南部付近まで南下。九州北部では同日、雨は小康状態になったが、今後17日にかけて再び前線が北上して停滞するため、広い範囲で大雨になる恐れがある。
これまでの大雨の影響で、各地で被害が相次いだ。
長崎県雲仙市で発生した崖崩れでは50代女性1人が死亡。60代の夫と30代の娘の計2人が行方不明となっており、15日も捜索が続いた。同県西海市では用水路付近で見つかった70代の女性2人の死亡が確認され、県警などが大雨との関連を調べている。
福岡県添田町では15日未明、民家の裏山が崩れ、流れ込んだ土砂で70代女性の下半身が埋まり、自宅に閉じ込められた状態になった。警察や消防が救助に当たり、通報から約18時間後の午後7時半ごろに助け出された。女性は足首を骨折しているとみられるが意識はあるという。
気象庁によると、11日午前3時の降り始めから15日午後4時までの雨量は、佐賀県嬉野市1024ミリ▽長崎県雲仙市936ミリ▽熊本県山鹿市855・5ミリ▽福岡県大牟田市855ミリ▽大分県日田市椿ケ鼻766・5ミリ−など。
16日午後6時までの24時間予想雨量はいずれも多い所で、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島180ミリ▽大分150ミリ▽宮崎120ミリ。17日午後6時までの24時間では九州7県いずれも100〜200ミリ。(梅沢平)
西日本新聞 2021/8/15 18:44 (2021/8/16 2:33 更新)
https://www.nishinippon.co.jp/sp/item/n/785645/
対馬海峡付近に停滞していた前線は15日夜にかけて九州南部付近まで南下。九州北部では同日、雨は小康状態になったが、今後17日にかけて再び前線が北上して停滞するため、広い範囲で大雨になる恐れがある。
これまでの大雨の影響で、各地で被害が相次いだ。
長崎県雲仙市で発生した崖崩れでは50代女性1人が死亡。60代の夫と30代の娘の計2人が行方不明となっており、15日も捜索が続いた。同県西海市では用水路付近で見つかった70代の女性2人の死亡が確認され、県警などが大雨との関連を調べている。
福岡県添田町では15日未明、民家の裏山が崩れ、流れ込んだ土砂で70代女性の下半身が埋まり、自宅に閉じ込められた状態になった。警察や消防が救助に当たり、通報から約18時間後の午後7時半ごろに助け出された。女性は足首を骨折しているとみられるが意識はあるという。
気象庁によると、11日午前3時の降り始めから15日午後4時までの雨量は、佐賀県嬉野市1024ミリ▽長崎県雲仙市936ミリ▽熊本県山鹿市855・5ミリ▽福岡県大牟田市855ミリ▽大分県日田市椿ケ鼻766・5ミリ−など。
16日午後6時までの24時間予想雨量はいずれも多い所で、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島180ミリ▽大分150ミリ▽宮崎120ミリ。17日午後6時までの24時間では九州7県いずれも100〜200ミリ。(梅沢平)
西日本新聞 2021/8/15 18:44 (2021/8/16 2:33 更新)
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