世界初のジャパニーズウイスキーボトラーズが、南砺市井波地域に誕生します。
ボトラーズとは、ウイスキーの蒸留所から原酒を樽ごと購入して熟成させ、独自に瓶詰めして販売する場所です。
いま世界から注目されるジャパニーズウイスキー、その魅力の発信拠点としても期待が高かまっています。
「日本にも日本のウイスキーのボトラーズがビジネスモデルとして絶対に必要になってくる」(モルトヤマ・下野孔明さん)
「ジャパニーズウイスキーの価値を、ブランドを高めていかなきゃいけない」(若鶴酒造・稲垣貴彦さん)
会見したのは、シングルモルトウイスキー専門店「モルトヤマ」の下野孔明(しもの・ただあき)さんと、砺波市の三郎丸蒸留所でウイスキー造りを行う若鶴酒造の稲垣貴彦(いながき・たかひこ)さんです。
ウイスキー造りは通常、メーカーが原酒の蒸留から熟成、販売まで手がけますが、2人が取り組むジャパニーズウイスキーボトラーズ事業では、南砺市井波地域に原酒を樽ごと購入して熟成させる熟成庫を建設し、独自に瓶詰めしたボトルを販売します。
国内で本格的なボトラーズの建設は初めてだということです。
原酒を供給するのは三郎丸蒸留所と県外の5つの蒸留所で、樽には南砺産のミズナラなどを使用。
井波彫刻に用いる職人技を駆使して樽の製造や修理を行います。
「井波というところは、木彫りの里であり、閑乗寺もしくは瑞泉寺があってゲストハウスもどんどん増えている。新たな町づくりの息吹がものすごく大きな力になって動き始めているところへこういった企業が進出していただくことによって観光客も期待できるのではないかと思っています」(南砺市・田中市長)
「後ろにあるのが、いなみ木彫りの里です。そしてこちらがウイスキーの熟成庫の建設予定地です」(記者)
建設予定地の面積は2612平方メートル。
土地、建物、設備をあわせた投資額は2億円で、建設予定の熟成庫には3000個の樽が貯蔵可能です。
「湿度が高くて曇りの日も多い。冬には降雪もあって、南砺市は非常に(ウイスキーの)熟成環境として適している」(下野さん)
ボトラーズ事業に取り組む背景には、ジャパニーズウイスキー人気の高まりがあります。
2014年に9か所だった国内の蒸留所の数は現在、34か所と3倍以上に増加。
この10年でウイスキーの輸出額も飛躍的に上昇し、去年の輸出額は271億円と初めて日本酒を上回りました。
日本のウイスキーには、販売まで最低3年の熟成期間が必要ですが、ボトラーズ事業では、メーカーは原酒を供給すれば熟成期間を待たずして売り上げ金を確保することができます。
全国の小規模なメーカーにとっても安定した生産や設備投資が可能になるというメリットがあります。
「この風土ならでのウイスキーをつくっていくのが大事だと思います」(稲垣さん)
「恵まれた富山の環境の熟成庫で、丁寧に熟成させて日本のウイスキーの魅力を国内、世界に発信していきたい」(下野さん)
熟成庫は今年9月に着工し、完成は来年3月の予定です。
Yahoo!Japanニュース/チューリップテレビ 6/9(水) 20:31配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/d26beb6829068c0cfa5ec1fffa28261b2a41a895
ボトラーズとは、ウイスキーの蒸留所から原酒を樽ごと購入して熟成させ、独自に瓶詰めして販売する場所です。
いま世界から注目されるジャパニーズウイスキー、その魅力の発信拠点としても期待が高かまっています。
「日本にも日本のウイスキーのボトラーズがビジネスモデルとして絶対に必要になってくる」(モルトヤマ・下野孔明さん)
「ジャパニーズウイスキーの価値を、ブランドを高めていかなきゃいけない」(若鶴酒造・稲垣貴彦さん)
会見したのは、シングルモルトウイスキー専門店「モルトヤマ」の下野孔明(しもの・ただあき)さんと、砺波市の三郎丸蒸留所でウイスキー造りを行う若鶴酒造の稲垣貴彦(いながき・たかひこ)さんです。
ウイスキー造りは通常、メーカーが原酒の蒸留から熟成、販売まで手がけますが、2人が取り組むジャパニーズウイスキーボトラーズ事業では、南砺市井波地域に原酒を樽ごと購入して熟成させる熟成庫を建設し、独自に瓶詰めしたボトルを販売します。
国内で本格的なボトラーズの建設は初めてだということです。
原酒を供給するのは三郎丸蒸留所と県外の5つの蒸留所で、樽には南砺産のミズナラなどを使用。
井波彫刻に用いる職人技を駆使して樽の製造や修理を行います。
「井波というところは、木彫りの里であり、閑乗寺もしくは瑞泉寺があってゲストハウスもどんどん増えている。新たな町づくりの息吹がものすごく大きな力になって動き始めているところへこういった企業が進出していただくことによって観光客も期待できるのではないかと思っています」(南砺市・田中市長)
「後ろにあるのが、いなみ木彫りの里です。そしてこちらがウイスキーの熟成庫の建設予定地です」(記者)
建設予定地の面積は2612平方メートル。
土地、建物、設備をあわせた投資額は2億円で、建設予定の熟成庫には3000個の樽が貯蔵可能です。
「湿度が高くて曇りの日も多い。冬には降雪もあって、南砺市は非常に(ウイスキーの)熟成環境として適している」(下野さん)
ボトラーズ事業に取り組む背景には、ジャパニーズウイスキー人気の高まりがあります。
2014年に9か所だった国内の蒸留所の数は現在、34か所と3倍以上に増加。
この10年でウイスキーの輸出額も飛躍的に上昇し、去年の輸出額は271億円と初めて日本酒を上回りました。
日本のウイスキーには、販売まで最低3年の熟成期間が必要ですが、ボトラーズ事業では、メーカーは原酒を供給すれば熟成期間を待たずして売り上げ金を確保することができます。
全国の小規模なメーカーにとっても安定した生産や設備投資が可能になるというメリットがあります。
「この風土ならでのウイスキーをつくっていくのが大事だと思います」(稲垣さん)
「恵まれた富山の環境の熟成庫で、丁寧に熟成させて日本のウイスキーの魅力を国内、世界に発信していきたい」(下野さん)
熟成庫は今年9月に着工し、完成は来年3月の予定です。
Yahoo!Japanニュース/チューリップテレビ 6/9(水) 20:31配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/d26beb6829068c0cfa5ec1fffa28261b2a41a895