0001影のたけし軍団 ★
2021/05/01(土) 13:57:49.51ID:POC2JJzl9人口14億人の国で、2回のワクチン接種を完了したのはわずか2600万人で、1回だけ受けた人は約1億2400万人だ。
ナレンドラ・モディ首相率いる政府は、国際社会との取り決めを履行せず、ワクチンの輸出を中止した。
それどころか、国内の備蓄もほとんど枯渇している。次にいつ入手できるのか、誰もはっきりしたことは分かっていない。
いったい何がどうして、インドはこの事態に陥ったのか。
4月28日午後、何百万人もの国民がワクチン接種をオンラインで予約しようとしたものの、
受付開始から間もなく、受付サイトとアプリが開けなくなった。
インドでは5月1日から18歳ー44歳を対象に、約6億人分のワクチンを新規提供する予定だった。
しかし、「CoWin」と呼ばれる予約受付サイトは、一気に押し寄せたアクセスに対応できなかった。
「恐怖のOTPループにはまったまま」と書いた人もいる。「OTP」とは「ワンタイム・パスワード」のことで、
自動生成されて登録者に送られる一時的なパスワードが身元確認に使われる。
予約しようとしたこの33歳の女性は、次から次へとこのOTPを受け取ったが、どこにも入力できない状態だった。
そもそもそこまでたどりつかなかった人も大勢いる。「#WaitingForOTP(OTP待ち)」というハッシュタグが間もなくツイッターでトレンド入りし、
これをネタにしたジョークが飛び交ういわゆる「大喜利」状態が続いた。「CoWin」はやがて復活したが、1300万人もの人に待っていたのは、落胆だった。
ついにやっとサイトに登録できたはいいものの、いざ開いてみれば、接種枠に空きのある接種会場はひとつもなかったのだ。
ツイッターでは、「いま登録。空きなし。このCoWinはまるでティンダーだ……そりゃ登録はできるけど……
そこから先は自分にはどうしようもない」と、人気デートアプリ「ティンダー」になぞらえて書く人もいた。
こういう人たちは、新たに接種対象になった6億人のごく一部だ。それに加えて、45歳以上でまだ2度目の接種を受けていない人は、約2億人いる。
政府は接種対象を拡大する前に、まず45歳以上の接種を終えるべきだったと、複数の専門家は批判する。
特にワクチン供給量が少ないだけに。そして実を言えば4月6日までは、政府はそのつもりだったようだ。
保健省は当時、接種ペースを一気に「加速」するなど不可能で、対象を全成人に拡大することはまだ検討していないと話していた。
44歳以下の人たちにも接種を始めようという判断は、全国的な感染急増の中で若者の重症化と入院も増えていることが、おそらく背景にある。
経済学者のパルタ・ムコパディアイさんは、政府は「じっくり腰をすえて、感染リスクの高い人たちに注力すべきだった」と話す。
「それが今では(45歳以上の人たちは)新しく接種順位が来た6億人と競争しなくてはならない」。
44歳以下の接種開始が発表されて以降、まだ2回の接種を終えていない人、あるいは1度も接種を受けていない人たちも、接種会場に行列するようになった。
ワクチンが枯渇する前になんとか受けたいからだが、それによってむしろ感染の危険が高まっている。
45歳以上の国内人口は約4億4000万人。この全員の接種を終えるには、連邦政府はまだ6億1500万回分のワクチンを必要としている。
18歳ー44歳については州政府が引き受ける見通しだが、6億2200万人が対象となり、それには12億回を超える分量のワクチンが必要だ。
たとえ人口の7割を接種すれば集団免疫が獲得できるとしても、それには8億7000万回分のワクチンが必要だ。
この計算には廃棄分は含まれない。つまり、実際にはもっとたくさん備蓄する必要がある。
必要なすべての量を今から1年のうちに接種し終えるには、インドでは毎日350万回の接種を実現する必要がある。現状ではこれに100万回以上足りない。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-56939066#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3
ワクチン接種会場で行列する45歳以上の人たち(4月29日、ムンバイ)