0001ベクトル空間 ★
2021/04/27(火) 10:16:50.03ID:TNyjpW999自民党の岸田文雄前政調会長が、秋に想定される党総裁選に向け厳しい局面を迎えた。
衆参3選挙のうち勝利が至上命令だった地元の参院広島選挙区再選挙で、
陣頭指揮を執りながら敗北。党内からは「勝負どころで弱い」と、手腕を疑問視する声が上がった。
「力添えを頂きながら結果を出せなかった。党県連会長としておわびする」。
岸田氏は25日の結果判明後、自民候補の報告会で頭を下げた。
二階俊博幹事長の周辺にも電話で「申し訳ありませんでした」と伝えたという。
自民党は全敗した3選挙のうち、当初は優勢とみられていた広島で勝利し、
政権への打撃を和らげる思惑だった。岸田氏も総裁選への挑戦権を確保しようと、
選挙カーに候補と同乗して県内をくまなく回る力の入れようだったが、3万票余り及ばなかった。
党内の視線は厳しい。ある閣僚は「首相になろうという人が地元で勝てないようでは駄目
だ」として「ポスト菅」から遠のいたと指摘。応援に入った党幹部も「岸田氏は『勝てる』と甘く見
ていた。会議での発言もぬるかった」と振り返った。
岸田派中堅も「選挙の顔にならないとはっきりした。菅義偉首相がこけない限り総
裁選出馬は無理だ」との見方を示した。
ただ選挙戦は、2019年参院選をめぐる河井克行元法相・案里前参院議員夫
妻の選挙買収事件が焦点となった。その参院選で案里氏の擁立を主導した首相は今
回、一度も広島入りしなかった。岸田氏と親しい中谷元・元防衛相は25日のインター
ネット番組で「党の体質に問題がある」と擁護し、竹下派中堅も「首相が悪い」と語った。
岸田氏は報告会後、記者団に総裁選への影響を問われ「総裁選は総裁選、今
回の選挙は今回の選挙だ」と強調。同氏周辺は「気持ちを切り替えてもう一度頑張りたい」と語った。