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文化財収蔵庫の建設予定地から産業廃棄物 明石市「事業に問題ない」
https://www.kobe-np.co.jp/news/akashi/202101/0014043861.shtml
2021/1/31 05:30
解体工事中の旧魚住清掃工場跡地(兵庫県明石市魚住町西岡)の地中から、産業廃棄物が見つかっていたことが30日までに、市への取材で分かった。同地は文化財収蔵庫の建設予定地で廃棄物はすべて撤去する予定といい、市は「事業に問題はない」としている。
市によると、同工場は1964(昭和39)年に稼働。市内のし尿と浄化槽汚泥を処理していたが、老朽化で2011年度に廃止された。14年に地中から大型容器が見つかり、内部の土からヒ素を検出。市は16年度、容器を撤去するなどして跡地の一部に西部中学校給食センターを開設した。
産業廃棄物が見つかったのは、同工場跡地の南西部分で、事前調査で土壌汚染が分かっていた区域。収蔵庫整備に合わせて駐車場などに利用する計画だった。
見つかったのはゴム状の廃棄物で有害性はないとみられる。深さ1・5メートルの地中で層状になっており、総量は推定約9立方メートル。旧工場は隣接する瀬戸川の一部を国が埋め立てた造成地に整備されており、廃棄物が混入した経緯は調査中という。
市は20年度一般会計当初予算で、収蔵庫の建設に合わせて旧工場の解体工事費を計上。昨年7月から工事に着手していた。(小西隆久)