1都3県への緊急事態宣言が発出されて、21日で2週間が経ちました。
東京都では、依然として感染が拡大していて、小池百合子知事は警戒感をあらわにしました。
1都3県に緊急事態宣言が発令されてから、21日で2週間。
当初の予定では、解除への「折り返し地点」とされたタイミングですが、専門家の評価は依然として厳しいものでした。
国立国際医療研究センターの大曲貴夫医師は「総括としては赤印『感染が拡大していると思われる』としている。
新規陽性者数の増加比は低下しているが、この人数は極めて高い水準にある」と話しました。
21日に開かれた東京都のモニタリング会議では、都内の感染状況は「拡大」し、
医療提供体制は「逼迫(ひっぱく)している」として、引き続き最も深刻なレベルが維持されました。
21日の都の新規感染者数を見ても、1471人と高い水準で、前の週から大きな変化はありません。
都の資料によりますと、新規陽性者数や陽性率などは減少傾向にあるものの、重症患者数など増加しているものもあります。
いずれにせよ、宣言解除の目安とされる「ステージ3」には遠く及ばない数字です。
21日、小池知事は「夜の外出の人流が低下に転じてきている。様々、皆さんのご協力も頂いてきている。
ただ、昼間の人流についてのこれを含めて、全体の流れとすれば、まだ抑えきれていないということ」と述べました。
渋谷や新宿といった主要な繁華街の日中の人出は、緊急事態宣言後も、さほどの変化は見られませんでした。
この状況に、小池知事は「ウイルスへの最も有効な処方箋(せん)というのが、ステイホーム。
皆さんには窮屈な思いさせますが、社会全体で集中的に感染機会を減らすということで収束へ向けてのご協力、
引き続きよろしくお願いします」と述べました。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000204859.html