毎日新聞2020年12月22日 21時00分
https://mainichi.jp/articles/20201222/k00/00m/040/225000c
JR九州は22日、福岡市東区の香椎線西戸崎―香椎(12・9キロ)で、乗客を乗せた列車の自動運転を24日に開始すると発表した。JRの在来線で営業運転を自動運転で行うのは全国で初めて。当面は運転士が乗務して発車ボタンなどを操作するが、将来は運転士の免許を持たない係員だけで乗務できるようにする。
速度超過を抑制する自動列車停止装置(ATS)を活用した独自のシステムで、運転士が発車ボタンを押すだけで列車は自動的に加減速して駅に停止する。自動運転は、既に高架鉄道や地下鉄で一部実用化されているが、踏切のある路線では初めてで、運転士は前方の状況を目視で確認し、必要に応じて車両を緊急停止できる。2019年から夜間走行試験を行い、乗り心地の改良を重ねていた。
自動運転システムを装備した蓄電池電車819系「DENCHA(デンチャ)」(2両編成)を1日12往復させ、21年度末には香椎―宇美(福岡県宇美町)への運転区間拡大を目指す。
列車の運転には国家資格が必要だが、国土交通省が自動運転時のルールの検討を進めており、線路内の監視や非常時の避難誘導などを担う係員が発車ボタンを操作することを条件に自動運転を認める方向だ。
鉄道各社にとって人口減少や運転士不足が課題だ。記者会見で青柳俊彦社長は「技術を確立し、乗務員確保が難しくなる中でも鉄道の運転を確実にしたい」と話した。
https://mainichi.jp/articles/20201222/k00/00m/040/225000c
JR九州は22日、福岡市東区の香椎線西戸崎―香椎(12・9キロ)で、乗客を乗せた列車の自動運転を24日に開始すると発表した。JRの在来線で営業運転を自動運転で行うのは全国で初めて。当面は運転士が乗務して発車ボタンなどを操作するが、将来は運転士の免許を持たない係員だけで乗務できるようにする。
速度超過を抑制する自動列車停止装置(ATS)を活用した独自のシステムで、運転士が発車ボタンを押すだけで列車は自動的に加減速して駅に停止する。自動運転は、既に高架鉄道や地下鉄で一部実用化されているが、踏切のある路線では初めてで、運転士は前方の状況を目視で確認し、必要に応じて車両を緊急停止できる。2019年から夜間走行試験を行い、乗り心地の改良を重ねていた。
自動運転システムを装備した蓄電池電車819系「DENCHA(デンチャ)」(2両編成)を1日12往復させ、21年度末には香椎―宇美(福岡県宇美町)への運転区間拡大を目指す。
列車の運転には国家資格が必要だが、国土交通省が自動運転時のルールの検討を進めており、線路内の監視や非常時の避難誘導などを担う係員が発車ボタンを操作することを条件に自動運転を認める方向だ。
鉄道各社にとって人口減少や運転士不足が課題だ。記者会見で青柳俊彦社長は「技術を確立し、乗務員確保が難しくなる中でも鉄道の運転を確実にしたい」と話した。