
7/10(金) 17:08
Bloomberg
(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)はパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の規模を12月までに再度拡大するだろうと、ブルームバーグの調査に答えたエコノミストの過半数が予想した。
拡大を予想するエコノミストの大半は、現在1兆3500億ユーロ(約157兆円)規模の同プログラムの5000億ユーロ拡大と、期間延長を見込んでいる。来週の政策委員会では政策の据え置きが予想されている。
ECBは6月にPEPPの購入を6000億ユーロ増額し期間を2021年半ばまで延長した。ラガルド総裁は今週、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、景気刺激の拡大を急がず現行措置の効果を見極めたい考えを示した。
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調査に答えたエコノミストらはまた、ECBが2021年末までに緊急購入を停止するとの見通しを示した。長期リファイナンスオペによって年内に市中銀行に2400億ユーロを供給するとも予想。想定より深刻なユーロ圏のリセッション(景気後退)が依然として主要な懸念の1つだとも指摘した。
デカバンクのエコノミスト、クリスティアン・テートマン氏は「ECBはPEPPを大きく拡大したので、今度はその実践が議論の中心となるだろう」とし、域内の国別の債券購入配分でどの程度に柔軟になれるかが当面の焦点だとの見方を示した。
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