7/2(木) 10:45
毎日新聞
ウイグル族ら強制収容施設でかつら製造か 米が中国から輸入の毛髪製品押収
新疆ウイグル自治区から輸入された毛髪製品を押収する米税関・国境警備局職員=1日、同局提供
米税関・国境警備局は1日、「製造過程で強制収容・労働との関係や人権侵害が疑われる」として、中国の新疆ウイグル自治区から輸入されたかつらや付け毛などの毛髪製品13トン、計80万ドル(約8600万円)相当を押収した。製品が、イスラム教徒の少数民族ウイグル族らが強制収容されている施設や関連工場で作られたものとみている。
同局は声明で「非常に深刻な人権侵害の疑いがある。摘発は非人道的な商取引を認めない明確なシグナルだ」と強調した。製品に使われた毛髪が収容者自身のものである可能性も指摘されている。
発表によると、同局は1日、ニューヨーク港ターミナル(東部ニュージャージー州)で、ホータン地区ロプ県に本拠を置く中国企業の毛髪製品を押収した。米政府は6月17日、同企業が収容者の労働力を使い製造していると「合理的に示す情報がある」として、国内の全通関施設に差し押さえ命令を出していた。
米政府は中国当局がウイグル族や他のイスラム教徒100万人超を収容し、強制労働をさせたり、元収容者を監視下で工場勤務させたりしていると判断している。中国は毛髪製品の最大輸出国で世界シェアの8割を占め、ロプ県の強制収容所近くの工業団地には複数の工場が存在。地元政府が事業拡大を後押ししているとされる。
政府系放送局ラジオ・フリー・アジアは、これらの工場で、ウイグル人が「一日20時間を超える労働を強いられている」との関係者の話を紹介。また、施設に収容されたウイグル人の頭がそられ、集められた髪の毛が工場に送られているとの証言も報じている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200702-00000020-mai-int
毎日新聞
ウイグル族ら強制収容施設でかつら製造か 米が中国から輸入の毛髪製品押収
新疆ウイグル自治区から輸入された毛髪製品を押収する米税関・国境警備局職員=1日、同局提供
米税関・国境警備局は1日、「製造過程で強制収容・労働との関係や人権侵害が疑われる」として、中国の新疆ウイグル自治区から輸入されたかつらや付け毛などの毛髪製品13トン、計80万ドル(約8600万円)相当を押収した。製品が、イスラム教徒の少数民族ウイグル族らが強制収容されている施設や関連工場で作られたものとみている。
同局は声明で「非常に深刻な人権侵害の疑いがある。摘発は非人道的な商取引を認めない明確なシグナルだ」と強調した。製品に使われた毛髪が収容者自身のものである可能性も指摘されている。
発表によると、同局は1日、ニューヨーク港ターミナル(東部ニュージャージー州)で、ホータン地区ロプ県に本拠を置く中国企業の毛髪製品を押収した。米政府は6月17日、同企業が収容者の労働力を使い製造していると「合理的に示す情報がある」として、国内の全通関施設に差し押さえ命令を出していた。
米政府は中国当局がウイグル族や他のイスラム教徒100万人超を収容し、強制労働をさせたり、元収容者を監視下で工場勤務させたりしていると判断している。中国は毛髪製品の最大輸出国で世界シェアの8割を占め、ロプ県の強制収容所近くの工業団地には複数の工場が存在。地元政府が事業拡大を後押ししているとされる。
政府系放送局ラジオ・フリー・アジアは、これらの工場で、ウイグル人が「一日20時間を超える労働を強いられている」との関係者の話を紹介。また、施設に収容されたウイグル人の頭がそられ、集められた髪の毛が工場に送られているとの証言も報じている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200702-00000020-mai-int