電話やメールでの交流だけでも高齢者の健康リスク軽減に効果があるかも――。日本福祉大健康社会研究センターなどの調査で、週1回以上、電話やメールで友人らと交流した高齢者は、連絡を取らなかった人と比べ、抑うつ傾向を示す割合が大幅に低くなることが明らかになった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、対面交流を控える高齢者は多い。調査にかかわった研究者は「家族が電話で様子を尋ねるだけでも意味がある」と分析している。
同研究センターなどが2019年に要介護認定を受けていない全国の65歳以上の高齢者を対象に実施した健康調査で、交流の頻度に関する項目に答えた2万3917人を対象に分析した。1週間に1回以上の割合で、友人・知人らと対面で会うか▽手紙やメール、電話など非対面で連絡を取るか――などを基準に「対面・非対面ともにあり」「非対面のみあり」「対面のみあり」「対面・非対面ともになし」の4群に分類し、抑うつ傾向との…(以下有料で、
残り310文字)
毎日新聞 2020年6月27日 19時17分(最終更新 6月27日 19時17分)
https://mainichi.jp/20200627/k00/00m/040/164000c