06月22日 17時38分
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200622/7000022321.html 22日朝、道南の八雲町の山あいでヤギ3頭が体の一部を残して死んだり、いなくなったりしているのが見つかり、警察はクマに襲われたとみて注意を呼びかけています。
22日午前8時半ごろ、八雲町上八雲の牧草地でヤギ3頭のうち2頭が体の一部を残して死んでいたほか、残る1頭がいなくなっているのを飼い主の男性が見つけ、警察に連絡しました。
現場は八雲町の中心部から西に7キロほどの山あいで、飼い主によりますと3頭のヤギはくいにチェーンでつないでペットとして飼っていて、21日の朝には生きていたということです。
周辺にクマのふんが残されていて、警察はクマに襲われて食べられたり、運び去られたりしたとみて、周辺をパトロールして注意を呼びかけています。
飼い主の男性は「クマが出没したのは初めてなのでびっくりした。ヤギをかわいがってきたのでとても残念だ」と話していました。
八雲町の山林では去年もヤギ1頭がクマに襲われ死んでいるのが見つかっています。
クマの生態に詳しい北海道大学獣医学研究院の坪田敏男教授は「クマはもともとは肉食なので、肉が簡単に手に入る環境にあれば襲って食べることはある。ヤギの肉を食べて味をしめているので、再び同じことを繰り返す可能性が高い。近くの住民は警戒してほしい」と話しています。