白人警官が黒人男性のジョージ・フロイド氏に暴行をはたらき殺害した事件をきっかけに、アメリカ全土で黒人に対する人種差別撤廃を訴えるブラック・ライヴズ・マター(BLM)運動が広がっています。人種差別に対する抗議の意味で行われているデモですが、時に暴動と化してしまっていることが問題視されているのですが、これを白人至上主義者が扇動していたとして、Facebookが複数のアカウントを削除したと報じられています。
Facebook removes nearly 200 accounts tied to hate groups
https://apnews.com/91c1868557ba6e88e32b2607b26724d6
Facebook removes 190 white supremacist accounts inciting violence
https://mashable.com/article/facebook-removes-hate-groups-george-floyd-protests/
白人至上主義を掲げる2つの団体「Proud Boys」および「American Guard」に属する190件のFacebookおよびInstagramのアカウントが削除されたとAssociated Press Newsが報じています。上記の2つの団体はFacebookおよびInstagramといったプラットフォーム上ではヘイトグループに該当するとして、禁止されることとなったそうです。
Facebookでテロ対策および危険組織に対する政策を担当する部門のディレクターを務めるブライアン・フィッシュマン氏は、Associated Press Newsに対して「Proud BoysとAmerican Guardという2つの団体は、支持者やメンバーを集めて抗議に参加することを計画しており、場合によっては武器を持って抗議に参加する準備をしていることがわかりました」と語りました。フィッシュマン氏は白人至上主義者たちがフロイド氏の死を発端に起きた抗議デモに参加し、暴力を扇動しようと計画していたことを早い段階で確認していたとしています。
Facebookは削除したアカウントがどの地域で暮らすユーザーのものであったのかなどは明らかにしていませんが、削除されたアカウントの件数は「およそ190件」であることを明かしています。なお、削除対象となったアカウントはFacebookのコミュニティ規定に違反したため、アカウントを削除されることとなったと報じられています。加えて、Facebookはアカウントを削除されたユーザーが新規のアカウントやグループ、ページなどを作成しようとする動きを監視し、新規に作成された場合は即座に削除すると述べました。
なお、Twitter上では白人至上主義者が反ファシスト団体「ANTIFA」を装って、暴動を扇動していたことが明らかになっています。
白人至上主義者が反ファシスト団体「ANTIFA」を装ったTwitterアカウントを作り暴力を呼びかけていた - GIGAZINE
さらに、Facebookはアフリカやイラクの世論を操作するために使用されているアカウント群を根絶するために、以下の2つの新しい指針を発表しています。
・チュニジアでの選挙やサハラ砂漠以南のフランス語圏のアフリカ諸国での選挙に影響を与えるために作成された数百件分のFacebookおよびInstagramアカウントの削除
これらの偽アカウントやアカウントを使って作成されたページは、地元の市民や政治家、報道機関になりすましたものであるとのこと。また、380万件以上のアカウントが偽アカウントが作成したページをフォローしており、17万1000人以上が偽のInstagramアカウントをフォローしています。これら偽アカウントは、ワシントンD.C.のシンクタンクAtlantic CouncilおよびDigital Forensic Research Lab(デジタル科学捜査研究所)により発見されました。報告では、Digital Forensic Research Labの研究者が「ますます多くのPR会社が誤った情報とオンライン操作に手を出していることに気づいた」と述べています。
全文はソース元で
2020年06月08日 11時02分
https://gigazine.net/news/20200608-facebook-removes-white-supremacist-accounts/
Facebook removes nearly 200 accounts tied to hate groups
https://apnews.com/91c1868557ba6e88e32b2607b26724d6
Facebook removes 190 white supremacist accounts inciting violence
https://mashable.com/article/facebook-removes-hate-groups-george-floyd-protests/
白人至上主義を掲げる2つの団体「Proud Boys」および「American Guard」に属する190件のFacebookおよびInstagramのアカウントが削除されたとAssociated Press Newsが報じています。上記の2つの団体はFacebookおよびInstagramといったプラットフォーム上ではヘイトグループに該当するとして、禁止されることとなったそうです。
Facebookでテロ対策および危険組織に対する政策を担当する部門のディレクターを務めるブライアン・フィッシュマン氏は、Associated Press Newsに対して「Proud BoysとAmerican Guardという2つの団体は、支持者やメンバーを集めて抗議に参加することを計画しており、場合によっては武器を持って抗議に参加する準備をしていることがわかりました」と語りました。フィッシュマン氏は白人至上主義者たちがフロイド氏の死を発端に起きた抗議デモに参加し、暴力を扇動しようと計画していたことを早い段階で確認していたとしています。
Facebookは削除したアカウントがどの地域で暮らすユーザーのものであったのかなどは明らかにしていませんが、削除されたアカウントの件数は「およそ190件」であることを明かしています。なお、削除対象となったアカウントはFacebookのコミュニティ規定に違反したため、アカウントを削除されることとなったと報じられています。加えて、Facebookはアカウントを削除されたユーザーが新規のアカウントやグループ、ページなどを作成しようとする動きを監視し、新規に作成された場合は即座に削除すると述べました。
なお、Twitter上では白人至上主義者が反ファシスト団体「ANTIFA」を装って、暴動を扇動していたことが明らかになっています。
白人至上主義者が反ファシスト団体「ANTIFA」を装ったTwitterアカウントを作り暴力を呼びかけていた - GIGAZINE
さらに、Facebookはアフリカやイラクの世論を操作するために使用されているアカウント群を根絶するために、以下の2つの新しい指針を発表しています。
・チュニジアでの選挙やサハラ砂漠以南のフランス語圏のアフリカ諸国での選挙に影響を与えるために作成された数百件分のFacebookおよびInstagramアカウントの削除
これらの偽アカウントやアカウントを使って作成されたページは、地元の市民や政治家、報道機関になりすましたものであるとのこと。また、380万件以上のアカウントが偽アカウントが作成したページをフォローしており、17万1000人以上が偽のInstagramアカウントをフォローしています。これら偽アカウントは、ワシントンD.C.のシンクタンクAtlantic CouncilおよびDigital Forensic Research Lab(デジタル科学捜査研究所)により発見されました。報告では、Digital Forensic Research Labの研究者が「ますます多くのPR会社が誤った情報とオンライン操作に手を出していることに気づいた」と述べています。
全文はソース元で
2020年06月08日 11時02分
https://gigazine.net/news/20200608-facebook-removes-white-supremacist-accounts/