2020年5月29日 19時37分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200529/k10012451041000.html
新型コロナウイルスの影響でマスクの着用が広がる一方、聴覚に障害がある人にとっては相手の口元の動きが見えず、コミュニケーションが取りにくいとして帯広市の障害福祉課では職員が透明なマスクを着用して業務を行っています。
このマスクは市販品で北海道ろうあ連盟から今週、15セット寄付されました。
聴覚に障害がある人にとって意思疎通には相手の表情や口元の動きが重要な情報となることから寄付されたマスクは口の周辺が透明で動きがよくわかるようになっています。
29日はこのマスクを使って障害福祉課で帯広ろう者協会と打合せが行われました。
小中学校で手話講座を行う際に一般のマスクでは口元の動きが表現しにくいとしてどのように講座を行うか話し合いました。
帯広ろう者協会の丸山清美さんは「スーパーにいったときにレジの店員が一般のマスクをしていると話がわからず何を聞かれているかわからないこともあります」と話していました。
また、こうした透明なマスクがない場合の意思疎通について手話通訳の曽我紀子さんは「伝えようという気持ちが一番大切です。従来のマスクでも目の動きで笑顔を作ったり眉毛で疑問の表情をしたり、体の動きを大きくして伝えれば聴覚障害者に気持ちは伝わると思います」と話していました。